今日は「1対1」のお話です。
親子で1対1の練習、というか遊び。
お子さんがサッカーをしているなら1度はやった事あるのではないでしょうか?
小学校低学年ならお父さんが本気を出せば、あっさり終わってしまう。
これを面白く、1対1における駆け引きを学ぶ為には、どんな事を考えればよいのかを検討したいと思います。
剣道から学ぶ1対1の駆け引き
伝統ある1対1といえば武術、中でも
剣道は剣術と呼ばれていた頃から「間合い、駆け引き」について古くから研究されています。
出典:Wikipedia 高野佐三郎
昭和初期の剣道界において最高権威者となり、「昭和の剣聖」と称された
高野佐三郎氏は、
「
打ち込み稽古」と言う練習方法から1対1の受け手の役割についてこんな事を教えてくれています。
「斯道の練習法に三様あり。第一形の練習。第二仕合。第三擊込稽古是れなり」
昔の言葉なので難しいですが、この道の練習には3種ある、1つは「形」2つ目は「試合」3つ目は「打ち込み稽古」ということです。
「打込み稽古」とは、元立ち(打たれる側・上級者)が隙を作り、掛かり手(打つ側)がそれに合わせて基本に忠実に打ち込む稽古で、剣道や柔道を始め武道において重要な稽古法です。
打込み稽古は、競技レベルに関係なく用いられ、特に初心者にとって有効的な方法であり、
受け手がよく理解して受ける必要があります。
打ち込み稽古で気をつける事
「打ちこみ稽古」で重要な事について高野先生はこのように述べています。
打ち込みを受けるには、ただ打ち込んでくるのを受けるだけになってはいけません。
隙をみて面を打ち、籠手(こて)打ち、互に打ち込み合うように受けるべきです。
大きく打って終わるのではなく、リズムを取って小打ちに打つべき。
大きく振り上げ打つ時は、相手はリズムが抜けて打つものである。
また、受けつつ「間合の駆け引き」を教える事も肝心です。 踏み込み過ぎていれば下がって打ちやすくし、足りない時には前にでる。
間合を詰めて打たせ、伸ばして打たせ、敵の太刀を殺さぬように摺り落して練習すべきである。
相手との約束の下で剣道の基本的技術を駆使して行うところが重要です。
身に付けた技術を、間合いや打突のタイミングに注意して実施するものだという事を受け手が理解しておくことが大切です。
サッカーで考えてみましょう
古い剣道の教えなので少し難しいですが、これをサッカーに置き換えてみましょう。
サッカーで覚えた基本技術を
子供がチャレンジできるような隙を作り、その距離が遠ければ間合いを詰め、近ければ離れる。
子供が、自分のリズムでフェイトが出せるようにする。
うまくプレーができるように、受け手が誘導するという事が重要なんだと思います。
※いつもガチンコで止めに行ってました・・・・・
サッカーの1対1においても間合いの駆け引きは非常に重要です。
しかし、間合いの駆け引きは言葉で説明できるものではないので、親子のサッカーを通じて上手く学ばせてあげられたらいいですよね。
1対1の間合いについてはもう少し掘り下げて書いています、以下の記事も参考にしてください。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/maai
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/1vs1kisokusei
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/9honomaai
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剣道の私のブログにコメントを頂きましたので、コメントさせて頂きます。
剣道についてよくご存知でいらっしゃいますね。野球の王貞治さんも野球を参考に
されたそうですし、サッカーの参考になれば剣道をやっている人間として嬉しいです。
やなはる様コメントありがとうございます。
剣道については、清書と論文を少々読んだ程度で無知に等しく、剣道もサッカーも未経験な私です。
経験がないからこそ、抵抗なく知識として取り込めるのかもしれません。