週末の試合での工夫など実際に私が子供たちに行っている方法を紹介しながら検討したいと思います。
効率的に体を冷やす為に必要な給水
熱中症予防の為に重要な給水。
大量の汗とともに水分が体から奪われる「脱水」を予防するために給水は重要です。
体の中で発生した熱は、血液を熱くします。
熱い血液は皮膚近くの毛細血管に広がって、その熱を体外に放出して血液の温度を下げ、冷えた血液が体内に戻っていくことで、体を冷やします。
毛細血管が拡がると熱を運ぶための血液が減少します。
汗をかくことでも体内の水分量が減少します。両方の作用によって熱を運び出す血液そのものが減少し、効率よく熱を体外へ捨てられなくなってしまいます。
熱を運び出す為の
血液の量を維持する為に、水分をしっかり摂るという事は非常に重要です。
効率的に体を冷やすには「血液」を冷やすのが効果的です。
体の隅々に熱を伝える血液、ではその
血液を冷やすには具体的にどうすればよいのでしょうか?
血液の通り道である血管を冷やす事で血液の温度は上がりにくくなります。できるだけ大きくて太い血管の近くを冷やせば効率的に体を冷やす事が出来ます。
人間の体ので代表的な太い血管は
「
首(頸動脈)」「
脇の下(
腋窩動脈)」「
太ももの付け根(大腿動脈」にあります。
この3か所を冷やせば効率がよいという訳ですが、スポーツの現場で冷やす事が簡単なのは「首」ですね。
ハーフタイム、練習の休憩時間に氷水につけた冷たいタオルなどを首に巻いてしまえば簡単に冷やす事ができます。
頭(脳)に近いところの血管を冷やす事は脳の温度を下げる効果もあり、重篤な熱射病に伴う意識障害などを引き起こす可能性を軽減してくれます。
体の表面を冷やす方法
体の表面から体温を下げるのは汗です。汗は蒸発するときに皮膚表面の温度を奪います(蒸発熱・気化熱)。 何年生ぐらいで習ったでしょう?
大量に汗をかくと、脱水状態となりそれ以上、汗をかく事が難しくなってしまいます。
汗が足りないなら、汗を補いましょう!
汗を補う?意味が分かりませんよね? 簡単に言うと水をかけるという事です。
その為に私が使うのは「
噴霧器」です。
霧吹きで水をかけてあげる事で、汗を補い体の表面の温度を下げる事ができます。
暑い時期の長時間の試合では必ず持って行ってます。 値段も安いものでは2,000円以下で購入する事ができるので、あって損はないと思います。
濡れた体を扇いで風を当ててあげると、より効率的に体を冷やす事ができます。
※噴霧器を持って行くと必ず子供達が水遊びしようとするので、油性マジックで「遊ぶな、キケン」と書いておきましょう!
氷は大きいほど溶けにくい
クーラーボックスに入れる氷は大きいほど溶けにくいです。
毎回、大きな氷を作るのは大変ですが、2Lのペットボトルに水を入れて持って行くのが1番簡単な方法だと思います。
凍らせる時に水を一杯いれると膨張して割れてしまうので、少し少なめに入れておくのがコツです。
会場に到着したら、冷たいタオルが使えるようにクーラーボックスに水を半分ぐらい入れて子供たちのタオルを入れておきます。
※これまた子供達は喜んで何度もクーラーボックスを開け閉めするので注意しましょう
以上、スポーツの現場で体を効率的に冷やす為に、私が実践している方法をまとめました。
最初にも書きましたが、人間の体の機能を維持する為にも給水は重要です。まずはしっかりと水分を取ることを心がけてください!
他にもこんな方法で熱中症対策してるなどがあれば、是非教えてください!
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/suibunhokyu
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/heatstrokekodomo
【おすすめの本】
なぜ周囲より身体能力が劣る選手が活躍できるのか?それは気づく力。中村俊輔選手が書き続けてきたサッカーノート、書くことによってどんな効果があるのかを理解できる本だと思います。必読です。
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悩むとハゲると言いますが、ハゲが悩みです。はじめまして、Marty3さん。
いつもタメになる記事を楽しく拝見させて頂いております。
(もちろん、1行アイサツネタも笑)
熱中症、怖い時期になってきましたね。
お父さんコーチとして、子供達とフットボールを楽しんでいますが、今日の最高気温で登場するような地域でサッカー(しかも夏合宿も学校の施設に宿泊)をしております。
真夏は身体の中から冷やすのも、効果的だと思います(実体験より)!
もちろん危険な気温のときは練習中止する勇気も必要ですが。
クーリッシュ、チューペット、冷やしたスイカなど、長めのインターバルをとって、食べちゃってます!
すると、身体が軽くなったように楽になります。
有効なのか。どうか。学術的には分かりませんが、本当に身体がスーッと冷やされます。
頭を冷やす、身体全体を冷やすと併用しています。
まぁ、弱小チームならではのお楽しみかもしれませんが、熱中症で倒れる選手がいなくなるよう祈っています。
これからも記事、楽しませていただきますm(__)m
コメントありがとうございます、コメントは私にとって「仙豆」です。
熱中症対策にアイス、医学的に効果の程は私も分かりません。
アイスを食べると内臓が冷えます、内臓を冷やすと反射的に体が熱を作りだすなんて事も聞いた事があります。
しかし、熱中症になるような過酷な環境でスポーツをしていると子供たちの食欲も落ちてエネルギー不足になる事も考えられます。その対策として食べやすいアイスを長い休憩の時に食べるというのはOKなんじゃないでしょうか?
何より、子供達が楽しみにしてくれてますよね。
「暑い夏の日にサッカーの休憩時間にみんなで食べたアイス」これは大人になっても覚えている、よい思い出になるんじゃないでしょうか?
今年の夏も熱中症の子供が少しでも減らせるように、お互い頑張りましょう!!
これからも応援よろしくお願いします!