子供の熱中症対策 その原因と対策

「暑さ」に関する子供の特徴いついて書きます。 熱中症対策について3つ目の記事です。 なぜ熱中症対策をしつこく書くのか?それは長男が熱中症で倒れた経験があるからです。 チームの子供達が熱中症で倒れたら、やっぱり指導者としては管理不足です。子供の体にも指導者の心にも相当大きなダメージです、未然に防げるよう一緒に学んで注意していきましょう。  

汗を出す汗腺の数は3歳までに決まる

人の体には汗を出す穴(汗腺)が230万個あると言われています(日本人)。 噴水 汗腺には汗を出す「能動的汗腺」と出さない「不活動汗腺」があり、その数は3歳頃までに決まると言われています。 汗をかかないような環境で育った子供は、能動的汗腺の数が少なくなるそうです。 最近の子は、空調設備が整い乳児期にあまり汗をかかないので体温調節がうまくできないと言うような事も言われています。

子供は汗かきなのか?

子供はよく汗疹(あせも)ができるから大人より「汗かき」という印象がないですか? 実は子供は汗かきではありません。 汗を出す穴の数が3歳までで決まるなら、体の小さい子供の方が密度が高くなるのでたくさん汗をかくのではないか?と思いますよね。 しかし、大人と汗腺の数が同じでも、子供の汗腺は1つの汗腺から出る汗の量が思春期を超えるまでは少ないのです。 汗疹は子供の汗腺の密度が高く、汚れや垢などで詰まりやすいので起こります。 参考:老若男女の発汗機能 大阪国際大学人間科学部 井上芳光生活 科学研究誌Vol9:2010   つまり、気温が高く汗でしか体温を下げられないような環境では、発汗機能が未発達な子供は熱中症になる可能性が高くなるという事です。  

背が低いほど熱い

地面から反射される熱(輻射熱)は地面との距離が近ければ近いほど熱くなります。 輻射熱 32℃の気温では地面から50㎝の所で35℃、地面の近くは36℃を超えてしまいます。 真夏の38℃を超えるような環境の試合では子供達は40℃を超えるような環境でサッカーしていると考えなければなりません。参考:環境庁HP  

環境に合わせた行動ができな子もいる

子供達の中には「暑い」という事に対して適切な行動をとれない子もいます。 試合の休憩時間に炎天下の中遊んで、試合前にバテている。 暑くてもユニホームの下に何枚か服を着ている。 給水をしない。 よくある光景です……バカ野郎!と思いますが、自己管理できるように説明し子供たちに理解をしてもらいましょう。 ※熱中症は命に関わることなので聞けない場合には「叱る」も必要です。 広汎性発達障害(アスペルガー症候群、自閉症)の子供達は体調の変化や気温の変化に鈍感な事もあるので注意して管理してあげる必要があります。   「暑さ」に関する子供の特徴について書いてきました。 発汗機能が未発達な事、体格の小さいほど輻射熱の影響を受ける事、暑さに応じた適切な行動をとれない子供がいる事。 やっぱり、子供はお年寄りと同じく熱中症になりやすい条件がそろっているなと改めて感じました。 今年の夏は熱中症の子が1人でも減らせるように、一緒に頑張りましょう!  

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