今日は6年生のお話です。
私は主に1~4年生とサッカーをしています。
なのでこのブログにあまり6年生の事を書く事はありませんでした。
厳しい環境で育ってきた子供たち
チームの事情もあり、今の6年生達は4年生の頃からほとんど上級生がいませんでした。
手本となる上級生がいない中で練習に励み、試合では相手チームの上級生に打ちのめされて、すごく苦労して育ってきました。
保護者も指導者もこの子たちが6年生になった時には、きっと強くなっている。
そんな思いで過ごしてきたと思います。
でも、実際は5年生の時に大差で負けた相手に、同じく大差で負けているのが現状です…
悔しい、1人1人は少しずつ確実に上手くなってるのに。
みんな頑張ってるけど目標がバラバラで、チームとして1つになる事ができてないない。
子供たちに伝えた私の思い
週末の試合、第1試合が始まる前に
思い切って私の思いを子供たちに伝えました。
少し厳しい話しなので言いたくなかったけど…
「みんなは上級生がいない中で育ってきた。5年生の時に10点取られて負ける事もよくあったよね?」
「それを見て、お母さんやお父さんはみんなが6年生になったら、きっと強くなる。そう思って、みんなの事を応援してくれてたと思うよ。」
「でも実際はどう?6年生になってみて、10点取られてた相手に7点で抑えられるようになったから満足?」
子供たちは口を揃えて「ダメだ…」って言いました。
「みんなが上手くなってきたスピードの何倍ものスピードで、同級生達はうまくなってきて追い越された」
「お父さんやお母さん達は6年生になったらって期待してくれてたけど、結局、勝つ事より負ける事の方が多い。」
「それでも、今日もあそこで応援してくれてる。練習でも試合でもいつも送迎してくれて、洗濯して、弁当作って、頑張れ!って応援してくれてる」
「みんなが負けた後、笑って遊んでる顔を見てどんな気持ちになるか、分かる?」
「楽しいサッカーの意味を勘違いしてないか?」
「仲間と楽しくワイワイするサッカーと、仲間と一緒に一生懸命取り組んで楽しいと思えるサッカーは違うよ?」
「いい加減に気づきなさい!感謝の気持ちを言葉ではなくサッカーで伝えなさい!」
静まりかえる子供達、試合が始まる前からこんな話して大丈夫かな?と言った直後に後悔しました…
でも気持ちは伝わった!
この日の子供たちの取り組み方は明らかに変わりました。
「できるだけ簡単にボールを前へ運ぶ」
この課題を、子供たちは一所懸命に考えプレーしてくれました。
残り少ない小学生のサッカー、少しでも変われるように、中学生になってサッカーを続けなくてもこの経験が何かに生かせるように、少しでも多く関わって行こうと思った1日でした。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/japan1
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/hitoriyogari
おすすめの本
サッカーにはずるさが必要です!この本は面白かったですよ。
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初めまして。いつも頷きながら拝読させていただいてます。今回の話、息子のサッカー環境と重なっているのもあって、身内のような感覚で読み涙が出てきました。
子どもによって取り組む姿勢は様々。その中でチームが纏まるように、各々が成長できるようにしていく事って本当に難しいだろうなと、コーチ達には頭が下がる思いでいます。
今回のことで勝ち負けの前にそれぞれの子ども達がサッカーに取り組む姿勢、気持ちに良い変化があることを願っています。
陰ながら応援しております。
コメントありがとうございます。
このようなコメントを頂けると、本当にありがたく私の力になります。
子供たちのサッカーに取り組む姿勢、少しづつ変えていけるように努力を続けます。
同時に、子供たちは親の為にサッカーをやっている訳ではないという事を忘れずに、
子供たちの目線で物を見る事も努力して参ります。
今後とも応援よろしくお願いいたします。