指導者、保護者の使う言葉が子供の言葉使いに与える影響

「お前!」「バカ!」 試合の中でもよく聞こえる「お前!」 仲間のミスに「お前!ちゃんとやれよ!」、「バカ!何やってんの!」   勝ちたい気持ちの強い子、衝動的な気持ちを抑えるのが難しい子は特にそんな言葉がでます。   子供たちはこれを「悪い言葉」だと思って使ってません。 なぜなら、ベンチから指導者が大きな声で同じ事を言っているから……   「何度言ったら分かる、お前がちゃんとやれよ!!」 「またやった!バカぁ!!もぉ・・」 「いい加減にしろ!」   残念ですが、当たり前のようにベンチから、ピッチの周りの保護者から聞こえてきます。  

子供の言葉使いに影響を与えるもの

文化庁が行った、平成25年国語に関する世論調査の結果を見てみると、言葉使いに与える影響が大きいものが見えてきます。   言葉使い   出典:平成25年国語に関する世論調査 文化庁 この調査では言葉使いに与える影響が多きいものとして、テレビ・ラジオ55.7%、学校27.2%、家庭26.5%という結果でした。   2言葉使い 出典:平成25年国語に関する世論調査 文化庁 年代別にみてみると、若い世代では学校という回答が非常に高くなっています。   この調査は16歳以上の男女を対象に行われたアンケート調査なので、子供たちの言葉使いに影響を与えているものと多少の違いはあるかもしれません。 しかし、子供たちと関わる時間が多ければ多いほど子供たちの言葉使いのへの影響力は大きいと思います。 特に言葉の発達が未熟な子供たちは、大人の発する言葉の「意味」理解して使うというよりは、状況に応じて反射的に音として発している場合も多いと思います。   例えば「死ね」 子供たちには特に使って欲しくない言葉ですが、「死ね」と言った子供たちに 「死ね」ってどういう意味か?あなたの一言で本当に人が死んだらどうなるのか? 深くは考えていません。何となく嫌な気持ちにされた時に相手に対して使う言葉ぐらいに捉えています。   さすがに「死ね」という言葉を使う指導者は見た事がありませんが、サッカーの場面で子供たちから反射的に出てくる言葉は、サッカーで子供たちと関わる時間の長い指導者の影響を大きく受ける可能性が高いと言う事を理解してください。   子供たちの言葉使いが悪いと言う前に、自分のコーチングでの言葉使いが適切かどうかを見直す必要がありそうです。  

チームの子供たちの言葉を変える為に

  私は3つの言葉の使用に関しては厳しく注意します。 「うざい」「死ね」「消えろ」 この3つの言葉は強く相手を傷つける言葉なので、私の前で使った場合は厳しく叱ります。 それ以外の言葉は、コーチングや選手への声かけで改善するようにしています。   失敗を許す言葉 「バカ!何やってんの~」⇒「失敗はいい!次に取り返そう」 「何回やってんの!!」⇒「同じミスが続いたよ!考えて!改善するチャンスよ!」   私のチームの子供たちもまだまだ、味方の失敗に厳しい言葉を発する子もいます。 それでも少しづつ、相手を傷つけない言葉が使えるようになってきています。   指導者、保護者のみなさん 次の1試合でいいです、言葉の使い方に気をつけて取り組んで見ませんか? どんなに勝負のかかった試合でも、どんなにミスが出ても 「大丈夫、次に頑張ろう」「OK!気にしない集中して!」 と子供の言葉使いを変えるためにも、「サッカーの言葉使い」の改善に挑戦してもらいたいと思っています。 【今週のおすすめの本】 風間八宏氏のFootball clinicシリーズです。「止める」技術について非常に分かりやすく解説されていて、練習メニューも豊富です。「止める」をテーマに60分の内容は充分価値がありました。
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指導者、保護者の使う言葉が子供の言葉使いに与える影響” に対して2件のコメントがあります。

  1. スタンリー より:

    数年前のことですが、知り合いの指導者に大会会場で会ったときのことです。自分のチームの子どもたちのダラダラした様子について話をされ、「あいつら死ねばいいのに」と言ったとき私は衝撃を受けました。
    その後、そのチームの審判をしたとき試合中やたらとそのチームの子どもたちは「死ね」という言葉を使っていました。情けない思いをしましたが、今考えると審判なのでそれに対してイエローカードも出せたなと思います。

     先日、大会の試合の合間の休憩時間にあるチームの選手がやたらと障害を持った人を差別する言葉を使っているので「その言葉は使わんといてくれ」と頼みました。その後は使う様子はありませんでした。しかし、きっとこの選手たちも自分たちの指導者の前では使わないと思います。
    子どもたちは相手と場所でことばを使い分けています。

    「ドンマイ」と励ましたり、「ナイス!」と褒めるのもいいと思いますが、もっと使わせたいことばもあります。
    「アップ」「スルー」「オーバー」「ターン」「キープ」「ギャップ」「たて切れ」「しぼれ」「ふかみ」指導されているものがどれだけ子ども同士で使っているか注意したいですね。

     これも先日の試合で審判をしているときのことです。相手のGKのパウントキックのとき、センターバックの選手が両サイドバックに「オンライン」と声をかけていました。センターラインまで上がって相手のトップをオフサイドにしてやろうというオフサイドトラップの声かけでした。両サイドバックもその声でさっとセンターラインの上まで上がりました。かなりきたえられているチームだと思いました。

    1. maty3 より:

      いつもありがとうございます。返信が遅くなり大変申し訳ありません。

      「死ね」はホントに使って欲しくないですよね…
      以前に私が審判をしていた試合では女子選手に対して「女のくせに」「女に負けた」というような発言があり
      カードは出しませんでしたが、ハーフタイムで指導者の方へ指導をお願いした事があります。

      子供たちはそんなに悪気があって言っている訳ではないと思いますが、言われた相手の気持ちまでは瞬時に判断できない事もあるのでしょう。

      プレイ中の言葉の使い方は「知らなければ出ない」ですから、指導者の声かけや練習中の指導で反射的に出るようにトレーニングしていきます!

      いつも本当にありがとうございます!!

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