本番を想定して
「日本人のは練習は当たりが弱い」サッカーの本やテレビをみるとよく聞く話です。
練習だから無理しない、怪我を考えて……
分かります、仲間を怪我させては大変です。当然、遠慮も入ります。
しかし、子供たちが練習で試合を想定して取り組んでいないのは、別の理由のように感じます。
シュートの練習
パスを出したら走る、コーンを回ってパスを要求して、シュートを打つ。
ただこれだけの練習。
最初のパスが正確ではない、出したあと全力で走っていない、パスを要求する声が小さい、シュートは力強く打つだけでコースを狙っていない。
相手のいない練習だから、本気になれない?も多少あるかもしれませんが、それでもやっぱり意識が薄い。
結果の気にならない練習試合
「出たい、出たい」と言うけれど、表情や言葉で分かる集中・緊張感の足りなさ…
ミスをフォローしないで「ちゃんとやれよ!」と言葉が飛ぶ、考えや判断のないプレーが続く。
「負けても」なんにも気にしてない。
これでは試合を積み重ねても、練習を積み重ねても何にも生まれない。
はてさてどうしたものか………?
テーマと目標を絞ること
「ちゃんとやれ!」「真剣にやれ!」「いい加減なプレーをするな」
厳しい言葉で、子供たちに
「怖い、怒られる」だから「しっかりやる!」
という方法が一番簡単かもしれません。
いい加減なプレーをしていたら
「替える、出さない」、これも簡単な方法だと思います。
でも
それ以外の方法で変えたいですよね?
子供たちに明確な目標設定をしてあげる。
1日を通して達成可能な目標設定、「勝ちにいけ」とか「全力でプレーしろ」などぼんやりした目標ではなくて、試合の前の練習でやった事を具体的に目標のプレーにする。
「ゴールキックからの失点を0点に押さえよう」
「ポストプレーからの得点パターンで1点取って」
攻撃の選手、守備の選手それぞれに具体的な目標を示しましょう。
試合の中で個人的な課題が見つかれば、そこからそれぞれの選手に合わせて個人の目標を設定してあげる事も大事です。
出された目標を達成する為には、何をすればいいのか?子供たちは考えながら取り組んでくれます。
結果を出す為に一生懸命になれます。
大きな大会やリーグ戦などでは「勝ちたい」という気持ちで集中して取り組める、むしろ冷静にさせる必要があるかもしれません。
しかし、練習や練習試合では子供たちの
役割を明確にし、
達成可能な目標を提示して一生懸命に考えてプレーしてもらう事が重要だとおもいます。
サッカーの経験は関係なく、子供たちが一所懸命に取り組める環境、課題を考える事が指導者の重要な役割だと思って、いつも取り組んでいます。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/press
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/yakusha
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