ドライブ気分で遠回りして帰ったら迷子、Maty3です。
シルバーウィークは試合もたくさんあり充実し過ぎております。
試合の中で見えた課題を中心にチームのお話を何本か続けたいと思います。
今日は「声を出す」についてです。
我がチームの子供たち、バスの中はうるさいのに試合になるとほとんど声を発しません……
チームの雰囲気は指導者の私の声に委ねられているような状態。
「声」に関してはサッカーの理解とともに出てくるだろうと、「声を出せ!」とは言ってきませんでした。
しかし、週末の試合では「声を出す」事を子供たちに要求しました。
それはなぜかでしょうか?
プレー中の言葉
まず先に、私が子供たちに「声を出せ!」と言わないようにしていた理由から説明します。
サッカーの中で声は、チームの雰囲気を盛り上げる声の他に、次にどのような行動をして欲しいか?声で自分の居場所を伝えるなど重要な役割をはたします。
しかし、その声は
「サッカーを理解」していなければ出てきません。
「声をだせ!」「声をだせ!!」と躍起になって、子供たちに「声」を求めても、サッカーの理解が進んでいない子供達からは、なかなかよい結果は得られません。
外国語を学ぶのと同じでサッカーで使われている言葉は、その言語が多く使われている環境に飛び込むのが一番早く上達します。
飛び級で上級生と一緒にプレーしている子は、低学年でもサッカーボキャブラリーが豊富です。
(そうでない子もたまにいますが…)
そんな環境でプレーできない子供たちの為には、
トレーニングの課題毎に「フレーズ」を提示して、子供たちのサッカーボキャブラリーを少しづつ増やしていくのが一番の近道だと思っています。
英語を知らない子供に、英語で話せと言うのは理不尽だろう?
それが「声を出せ!」とあまり言わないようにしていた理由でした。
しかし、週末の試合では声が必要だろうと身にしみて感じました。
明らかな自分のミス
ゴール前での判断ミスから失点になった。
ゴールキックを相手の足もとに出した。
失点に繋がるミスが出た直後の選手たちの様子を見ていて違和感を感じました。
失敗の直後に悔やんでいる様子もなく
「ぼんやりキックオフで再開されるのを待っている」
なんとなく、なかった事にしようという雰囲気
周りの子供たちも「ちゃんとやれよ」「今のはこうでしょ?」といった指摘も少ない
ましてや、本人は知らんふりなので「ドンマイ!取り返そう」と言う雰囲気でもない…??
なんじゃこれ??子供たちの気持ちが理解できない…??
後から出るのは言い訳ばかり
試合の後も「さっきのあのプレーはどうだった??」と聞くと
「あれはOO君がこっちに動くと思ったから」
「あれはグラウンドがデコボコだったから」
と必ず言い訳からはじまってしまいます。
「ミスを責めているんじゃなくて、
次にどう変えればよいかを話してるんだけど??」
これでやっと、もっと他に方法があったと話はじめてくれます。
失点に繋がった直後に
「ごめん!失敗した!取り返そう!!」と率先して自分から声を出してくれれば、他の仲間も声をかけやすいのですが、なかなかその言葉が出てきません。
「失敗を認めること」を言葉にしないと改善できないし、他の仲間も許す
きっかけがないんじゃないかな?
そんな風に、失点の後の声の重要性を感じました。
勝ってますよ?
2つ目に声が必要だと思った出来事です。
大差で勝っている試合なのに、全然盛り上がらない子供たち。
なんなんだこの雰囲気は?
点を取っても小さなガッツポーズで次のプレーに切り替わっていく、失敗があっても何も言わない。
まるでテレビのリモコンの「消音」ボタンを押してサッカーを見ているような、異常な雰囲気、小鳥の声が聞こえてきそう…
声を使ってその世界に入り込む
そもそも、声を出す必要があるのか?
学生時代に何度も
やらされた「声だしの練習」を思い出します。
心の中で「声だして何の意味があんの?」って思ってました。
そして、声が必要な
理由が分からないまま上級生になり「うるさい」と思ってた上級生と同じように、「おい!1年!声だせよ!!」って言ってました。
それでも、漠然と声を出した方がいい事は感じていました。
改めて調べて見て分かったのですが、私が感じていた声の効果は
「集中力」です。
声を出すという事は「集中力を高める」効果があります。
掛け声でその世界に入り込み、プレーに応じた言葉を発する事でそのプレーに集中し、声を合図に次のプレーに切り替える。
プレーに集中するきっかけを与えてくれるのが「声」の力です。
私がこの日、勝っている試合だけど声の出ていない子供たちを見て感じていた違和感は
「試合に集中できていない」という事だったんだと思います。
古典的に言うと「気合いが入ってない」そんな感じだと思います。
充分なウォーミングアップもせず、試合に入らせた私の責任も大きいと思います。
その雰囲気は最後の試合まで、1日中引きずってしまったので反省です。
試合の中に入り込む、自分の思考を切り替える合図として「声」は重要な役割を果たしています。
集中の難しい子供たちならなおさら、集中をサポートしてくれる声は重要です。
子供たち自信が声を使って自分の集中をコントロールできるようにしていく。
チームとして取り組むべき課題をしっかりと認識できた1日でした。
はてさて、これをどーやってトレーニングしていきましょうか?
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-315
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