屋外に出ない週末はない、Maty3です。
今日は「質問する能力」についてのお話です。
日本人は質問する能力が低いと言われる事があるそうです、私も質問をする能力はあまり自信がありません。
学会に行くと、それぞれの演題に対して質問する時間が必ず設けられています。
質問する側、される側どちらの立場にもなった事がありますが、質問する事で話しが拡がるような質問ができればいいのですが、なかなか難しいです。
私は子供たちのコミュニケーションの能力を高めるために、「質問する力」「相手の考えを予測する力」を養って欲しいと思い、移動の車中で子供達と簡単な遊びをしています。
今日はその遊びを紹介します。
質問する力
日本人は
「目上の人に失礼な事を聞いてはいけない」
「人前でこんな事を聞いたらバカにされるんじゃないか?」
など遠慮深かったり、羞恥心が強いので質問をするのが下手だと言われています。
確かに、私も人前で何度か話をする機会がありましたが、質疑応答の時間があまり活発だった記憶はありません
(私の話が面白くないのが一番の原因ですが・・・)。
質問をする為には相手の話をしっかりと聞かなければ質問はできません。
自分の知識にしよう、ここで出た疑問を解決しようという気持ちでアクティブに聞く必要があるので、受け身で聞いているだけではなかなか質問はできません。
自分が分からない事をクリアーにする為には、質問の「質」を普段から意識して高めていく必要があると思います。
海亀のスープ
「海亀のスープ」という推理ゲームをご存じですか?
アメリカの大学生が作ったと言われているこのゲーム、非常に簡単ですが置くが深いです。
【問題】
男が、海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?
【方法】
この問題に対して出題者に質問をして答えを解明するゲーム。
質問に対して、出題者は「YES」「No」「関係ない」の3つでしか答えてはいけない。
【答え】
・・・・・すぐに答えが分かっても面白くないので、この記事の一番最後に記載しておきますね。
このゲームの面白いところは、質問に対する答えが限られている事。
YESかNoで答えられない質問をしても意味がないので、質問をクリアーにしていく必要があるところ。
例えば
「その海亀は男の飼育していた海亀か?」「No」
「スープの中に薬は入っていたのか?」「No」
「スープを作ったのは女性か?」「関係ない」
などの質問をしていく事で答えがだんだんと明らかになっていきます。YESだけの答えを集めても分からないし、Noの質問が大きな手掛かりになる事もあるのですごく面白いです。
質問する力だけではなく、発想する力も鍛えられます。
私が子供達とバスの車内でする遊び
海亀のスープの問題は小学生には少し難しいのと、答えを導き出すのに時間がかかるので、もっとシンプルにして遊んでいます。
例えば
「今、コーチが食べたい物は何でしょう?」
「今、コーチの頭の中で考えているチームの選手は誰でしょう?」
これぐらい簡単な質問で遊んでいます。
子供たちはいろいろ考えながら質問してくれますが、的外れな質問をしたり、YES・NOで答えられない質問をしてくる子がたくさんいます。
例えば、食べ物の問題だと
「それは最近、いつ食べましたか?」……「バカ!YESかNOって言ってんじゃん!!」って周りから突っ込まれる子は必ずいます。
「その食べ物は「あ」から始まりますか?」「NO」
「その食べ物は「い」から始まりますか?」「NO!」
早々にしらみつぶし作戦をしようとする子も必ずいます。これは質問の質が低いので質問として受け付けません。
その他には、質問を1つしたぐらいですぐに答えようとする子がいます…何を根拠に…
と思いますが、必ずいます。
だいたい、ドリブルで集団に突っ込んで行くタイプの子がすぐ答えを言います…
「答えは1人1回、質問は順番に無制限がルールです」
「それは温かい食べ物ですか?」
「甘いですか?」
「麺類ですか?」
など答えを絞る質問ができる能力とサッカーの技術が比例しているのが面白いんですよ。
良かったら次の試合の移動で子供たちに試してみてください。
ただ、めちゃくちゃ騒がしくなるので「運転には注意してください」。
海亀のスープの答え
男は船に乗っていた。
ある日、船が嵐に会い、 数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが 無人島に漂流してしまう。
食料に瀕した一行は体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っているものは死体の肉を 生きるために食べ始めるが 1人の男はコレを固辞。当然、その男はみるみる 衰弱していく。
見かねた他のものが 「これはウミガメのスープだから」と偽り、男にスープを飲ませ救難まで生き延びた。 しかしレストランで明らかに味の違うこの 「本物の海がめのスープ」に直面し、そのすべてを悟り、死に至った。
ちなみに小笠原諸島、八丈島では海亀を食べる食文化があるそうです。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/skill
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-113
おすすめの本
サッカーにはずるさが必要です!この本は面白かったですよ。
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