インフルエンザなど感染症による出席停止日数のまとめ

213 インフルエンザ、ノロウィルスなど細菌やウィルスに感染する事によって起こる感染症。 できれば感染したくない病気ですが、保育園や学校に通う子供たちは集団での生活の中でどうしても感染してしまう可能性が高くなります。   逆に自分が人に感染させてしまう可能性も充分にあり得ます。 感染を拡大しない為に、感染症になったとき集団生活の中に復帰できるまでの期間はどれぐらいなのか? 「いつから学校に行っていいの?」この疑問について、学校保健安全法施行規則の内容を簡単にまとめて見ました。   ※病気の症状には個人差があります、必ずかかりつけ医に相談してください。  

学校保健安全法施行規則

学校保健安全法とはすごく簡単に言うと 「子供たちが学校で安全に生活できるようにする為の法律です」 学校保健安全法施行規則( 平成24 年4 月1 日改正)は、もう少し具体的に学校での身体検査の項目などを実施する内容を定めた規則です。   この学校保健安全法施行規則では予防すべき感染症の種類を3種類に分けて、それぞれに出席停止の期間の基準を規定しています。  

第1種感染症

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マー ルブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群( 病原体がコロナウイルス属SARS コロナウイルスであるものに限る。) 及び 鳥インフルエンザ( 病原体がインフルエンザウイルスA 属インフルエンザ A ウイルスであつてその血清亜型がH5N1であるものに限る)。  

出席停止期間の基準

第1種感染症にかかったものは治癒するまで   第1種感染症は世界中が大騒ぎになるレベルのシリアスな感染症です、治癒されたあとの社会復帰に関しては医師が慎重に判断されると思います。  

第2種感染症

インフルエンザ( 鳥インフルエンザH5N1を除く)、百日咳せき、麻しん、風しん、流行性耳下腺炎、水痘、咽頭結膜熱、結核及び髄膜炎菌性髄膜炎。 第2種にはインフルエンザ、おたふく風邪など学校生活の中で感染する可能性のある感染症があります。  

出席停止期間の基準

各感染症毎の基本的な出席停止期間です。
インフルエン 発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日( 幼児は3日) を経過するまで。
百日咳 特有の咳(せき)が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで。
麻しん 解熱した後3日を経過するまで
流行性耳下腺炎 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで。
風しん 発しんが消失するまで。
水痘 すべての発しんが痂皮化するまで。
咽頭結膜熱 主要症状が消退した後2日を経過するまで。
髄膜炎菌性髄膜炎 病状により学校医等において感染のおそれがないと認めるまで
※流行性耳下腺炎=おたふく風邪 ※咽頭結膜熱=アデノウィルスによる感染症 ※痂皮化=かさぶたになる 各出席停止期間は基準であり、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認められる場合についてはこの限りではない。  

出席停止日数の数え方

「発症した後OO日 を経過するまで」とは、「病気になった日」の翌日を第1 日として計算します。

発症後5日

インフル  

解熱後2日

genetu ※解熱した後に、再び発熱がないこと ※解熱とは解熱剤を飲まなくても平熱に戻っていると言う事です。  

第三種感染症

コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎その他の感染症  

出席停止期間の基準

腸管出血性大腸菌感染症 症状が治まり、かつ抗菌薬による治療が終了し、48時間あけて連続2回の検便によって、いずれも菌陰性が確認されたもの
流行性角結膜炎 感染力が非常に強いため、結膜炎の症状が消失し病状により 学校医等において感染のおそれがないと認められるまで
腸管出血性大腸菌感染症=O157,O26,O111など  
コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、 急性出血性結膜炎の出席停止期間の基準
病状により医師によって感染のおそれがないと認められるまで 参考:文部科学省

その他の感染症

溶連菌感染症、手足口病、RSウィルスなど幼稚園や学校で良く聞かれるその他の感染症、これらは学校医の意見を聞き第三種として扱う事ができる感染症です。  

出席停止期間の基準

溶連菌感染症 抗菌薬内服後24~48時間経過していること
マイコプラズマ感染症 発熱や激しい咳が治まっていること
手足口病発 熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
りんご病( 伝染性紅斑)  全身状態が良いこと
ウイルス性胃腸炎( 流行性嘔吐下痢症) 嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること
ヘルパンギーナ 発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
RSウイルス 呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと
帯状疱疹 すべての発疹が痂皮化してから
突発性発疹 解熱し機嫌が良く、全身状態が良いこと
ウイルス性肝炎 病状により医師によって感染のおそれがないと認められるまで
参考:愛知県医師会   以上、感染症と出席停止日数についてまとめてきました。   中学、高校、企業によっては感染症で欠席する場合、証明書(診断書)が必要な場合があります。 感染症の対策は、感染後に感染を拡大させない対策も重要ですが、まずは感染をしないこと、予防が最も大事です。 うがい、手洗いは感染予防の基本です、生活習慣の中にしっかりと定着させる事を意識しましょう。 ワクチンで予防可能な疾患も多いため、必要な予防接種は受けるように心がけましょう。  

参考記事

http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/pta http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/words-of-leaders  

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