前回は水平思考ゲーム「海亀のスープ」を小学生向けにした遊びを紹介しました。
今回は「お話を作ろう」です。
移動中の車内で子供たちが「海亀のスープ」に飽きてきた時に、やっている遊びです。
これもすごく簡単な遊びですが、子供たちの個性が出るのでやってみると面白いですよ。
ルール
1人づつ順番に1文づつの話を繋いで、ストーリーを作る。
3-5周(人数に合わせて)で話が完結するように作る。
ルールはこの2つだけです。
どんな風になるか?
まず、私が物語の始まりを作ります。
「ある日、男が目覚めるとそこは山の中だった」
そこから子供たちが話を繋いで行きます。
「その男はしばらく山の中を歩いた」
「すると大きな穴を見つけた」
「男は穴に落ちた」
「穴の中にはアライグマが2匹いた」
「男はアライグマを捕まえようとした」
「しかし、そのアライグマは足が7本もありすごく強かった」
「男はアライグマの足を1本引き抜いた」
「すると引き抜いた所から、また足が7本生えて来た」
・・・・・・・・
「アライグマは宇宙船に乗って来ていた」
「そして男はアライグマとともに宇宙へと旅立って行った」
無茶苦茶ですよね、でももっと酷い話になることの方が多いです。
そんな無茶苦茶な話しの中でも個性が光ります。
話の展開を大きく変えるような鋭い1文を入れてくる子。
話をまとめる1文を上手く考える子。
話を潰す子。
同じ話を繰り返してしまう子。
いろんな個性が出てきます、そして子供たちの頭の中には空想が拡がります。
話が終わると
「男の人はどんな男の人だった?」
「アライグマは何色だった?」
「宇宙船はどんな宇宙船だった?」
子供たちの頭の中を覗いてみます。これがまたバラバラで面白いんです。
ドラえもんが小説だったら見たいな感じです。
なかなか言葉が出ない子もいます
「海亀のスープ」の時は質問は順番ではなく、自由に質問しています。
しかし、この「お話を作ろう」では順番に発言しなくてはいけません。
何分も言葉が出ない子がいます。
普段から寡黙な子に多いですが、普段はよく話すけどみんなが聞いていると話せなくなる子もいます。
正解のある発言ではないし、出なければ次の人に飛ばしても問題ありません。
学校での発言よりも遊びの中の発言なので少しは楽に話せると思います。
バスの騒音も丁度いい。
子供たちの「話すトレーニング」としておすすめの遊びです。
私は帰省する車内などで、家族で遊んだりもしています、思い出した時に試してみてください。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-2931
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/autism-spectrum
おすすめの本
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