子供達が苦手な浮き球のコントロール

先日のトレーニングマッチ、U10の選手達の様子。 浮き球、ルーズボール(どちらのチームのボールとも言えないボール)が ポーン、ポーンと弾んでいる瞬間、両チームの選手がボールを眺めて止まっていました。小学校低学年ではよくある光景ですね。 ボールに速く触って、自分のボールにして欲しいのですが 浮いたボールをどうしていいか分からない?バウンドが小さくなるまで待ってしまい、そこから取り合いが始まる。 改善したいテーマなので考えてみることにしました。  

ボールの軌道が予測できない

空中のボールがどこに落ちるのか、どれぐらい弾むのか?を予測するのは子供にとって難しい課題です。 ボールの軌道 ボールを捕まえる事がなぜ子供たちにとって難しいのか?考えてみましょう。  

ボールの軌道を予測する

ボールの軌道を予測するとはどういう事なのでしょう? ヒトが何かを見たり、音に反応して体を動かすのには0.2秒かかると言われています。 視覚刺激0.18~0.20秒、聴覚刺激0.14~0.16秒。音に体して体を動かす方が少し反応が早いようです。子供の場合はもっと時間がかかると思います。 しかし、ヒトは速い動きのものを捉える事が可能です。 例えば、野球では様々に変化する変化球をバットに当てる。打ち上げられたフライの落下点に素早く走る。 他のスポーツでも同じですが、見てから判断をしていては間に合いません。 5f397c362404383fb14cc23f6cec07f9_s ヒトはすべての情報を得てから体を動かしているわけではなく、瞬間の情報をもとに予測して動いています。 この情報を頭で処理するには「大脳⇔小脳」の関係が重要です。 大脳が「ボールが向こうから飛んできた、速いぞ!」という情報を小脳に送り 小脳が「これぐらいの速さで体を動かせ!」という情報を大脳に返します そして大脳が判断し、「走れ、胸で押さえろ!」と体を動かす指令を出す。 簡単に言うとこんな感じです。一瞬で「大脳⇔小脳」の間ではものすごい量の情報交換がなされています。 子供達が難しいのは 「ボールが飛んできた!でも、どれぐらい飛ぶか分からない!」 「目の前でボールが弾んでる、どう動けばいいのか分からない!」 だから、足でボールが抑えられる自分の経験で判断できる状態になるまで見て、待っているのです。判断するための情報がないから。 経験をもとに判断するための情報が圧倒的に少ないのです。 浮き球を上手くコントロールできるようになるには反復が必要です。反復が必要と言うのは、なんども繰り返して判断の材料になる情報をたくさん脳の中に刻んでおくという事です。

さぁ!トレーニングです!

サッカーはバレーボールやテニスよりもボールが地面にある事が多いスポーツなので浮き球に対処する機会は少ないです。 ならばトレーニングでその環境をたくさん作りましょう。

基本的なトレーニング

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=rqILvn-6p6Q https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Q-eTTxH0iTY 出典:サカイク みなさんもご存じな2人1組で行う基本的な練習法、親子でもできますね。 もっと幼い子供なら 幼児浮玉 ①投げたボールを自分でキャッチ ②投げたボールをジャンプしてキャッチ ③2人1組で地面に弾ませたボールをキャッチ、できるようになれば取り合い 上手くなれば、これを手を使わずにしていけば難易度を上げる事も出来ますね。  

胸トラップもファーストタッチ!

基本的なトレーニングで紹介した方法は、基礎の反復として重要です。 しかし、忘れてはいけないの事は「サッカーには相手がいる事」 浮いたボールを足元に納めるだけでは、次のプレーに繋がりません。 相手に取られない為には、できるだけ早く高い位置で触りボールをコントロールしなければなりません。 https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=GvoYGHcj0DI 出典:http://footballhack.jp/ https://www.youtube.com/watch?v=IqlRYe5-JCY&feature=player_detailpage https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=1Sg_RDISSsc  

1対1でのトレーニング

子供達も大好きな1対1のトレーニング。指導者の出すボールを浮き球にしてみましょう。相手のいる環境で浮いたボールを素早く自分の物にできるように。 1vs1浮 あとは、Gameの中でトレーニング。サイドラインから出たボールをゴールキック(パントキック)スタートで行う。など環境の工夫で浮いたボールを扱う技術を磨けたらいいですね。   今日は浮き球のコントロールについて、まとめました。 子供達が苦手な理由は、経験不足により判断するための情報が少ない事。浮いた球に反応できる体のコーディネーションをしっかり作って上げられるよう工夫していきましょう。 [yomereba1]]]>

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