パスを出す時に味方しか見えなくなる理由 なぜ敵の正面にパスを出すのか?

a0001_009750 ゴールキックが改善しない……Maty3です。   今日は「なぜ敵の正面にパスを出すのだろう?」この疑問について考えてみました。   ボールを蹴る技術が未熟で、狙った所にボールが飛ばず相手選手にボールが奪われてしまう。 これは小学生のサッカーならよくあることです。   しかし、狙って蹴っても敵のほぼ正面にボールを蹴る事があります。 ベンチから見ていて、「えぇ~!!」と膝が崩れてしまうようなパスです。 なぜそんな相手に絶対奪われる方向へ蹴るの??敵が見えていないと言ってしまえばおしまいですが、なぜ敵が見えなくなるのかを考えてみました。  

あなたの認知度をテスト

有名な動画なので見た事ある方もいるかもしれません。 「白いシャツを着たチームが何回パスをするか?」数えてみてください。 https://www.youtube.com/watch?v=Ahg6qcgoay4&feature=player_embedded   正解は「13回」。 しかし、あなたは「熊のムーンウォーク」を見ましたか?   私は完全に見えませんでした、チームの子供たちとこの動画を見ましたが誰一人「熊」の存在に気づきませんでした。   続けてもう一つ動画を イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士の動画です。 注意力を目いっぱい張めぐらせて見てください。 それでも最後には、自分の目が節穴であることに気づかされます・・・ https://www.youtube.com/watch?v=voAntzB7EwE&feature=player_embedded  

不注意による見落とし

動画を観ている時、映像として目では捉えているのですが、別な対象に注目するとその他が見えなくなってしまう、意識にのぼらなくなってしまうのです。 この事から何が言いたいかというと 「パスを出す仲間に注目しているので、相手選手が視野に入っていても意識できない」 それが、相手にあっさりとインターセプトされるパスを出してしまう原因の1つだと言う事です。 もちろんパスの成功には ①パスの強さ(速さ) ②角度 ③受け手とのタイミング この3つの要素が大きく影響するのですが、パスを出す前の判断の所で相手選手の存在を意識できていないと、当然パスは通らずインターセプトされてしまいます。   最初の「熊」の動画をもう一度見ると、今度は絶対に熊の存在に気づきます。 熊の存在を意識しない事の方が難しくなります。 小学生なら日ごろのトレーニングから、パスを出す重要な要素として 「仲間と相手を2つ見る」「全体をぼんやり見る」 を意識してトレーニングをする必要があるのかな?と思いました。  

参考記事

http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/three-people  

おすすめの本

リチャード・ワイズマン博士の書いた本です。巷にあふれる自己啓発の効果を科学的に証明しています。特に「褒める教育の落とし穴」は面白かったですよ。おすすめです。
その科学が成功を決める (文春文庫)
リチャード ワイズマン 文藝春秋 2012-09-04 売り上げランキング : 49374
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パスを出す時に味方しか見えなくなる理由 なぜ敵の正面にパスを出すのか?” に対して2件のコメントがあります。

  1. スタンリー より:

     指導にあたって認知に関する面がとても難しいと日頃から思います。
    指導者自身が理解していることをはじめ、観ている場面や観ている場所が子どもたちと違うことが多いからです。

     サッカーに関する知識はおいといて、観るところ(対象物)がずれていたり観えるもの(視野)がちがったり。低学年(1~2年生)にオープンスペースのことを言ってどれだけ伝わるんでしょうね。この時期の子はまだ空間認知が幼いですから。見ているもの、見えているものはほとんどボールだと思います。人と人との間などのギャップや距離感はどのようにとらえているのでしょうか?

     指導しなければならない子どもたちは、たとえ同じ学年でもそれまでの生活経験か、あるいはDNAの仕業か、認知力にかなり幅があります。
     3m上を飛んでいくボールにジャンプしてヘディングしようとする子どもに罪はないのでしょうが、これをあと何回繰り返すとジャンプするより後ろに向いて走る方が先だと判断できるのか。ベンチでため息をついているのは私だけではないと思います。
     しかし、1年生でも素早く後ろに向いてもどろうとする子がいるのも事実ですし、6年生でも「とどくかも」とジャンプを続けている子もいるのも事実です。見て→ジャンプではなく、見て→その後の予測→正しい行動になるようにミスを経験しながら成長していくのでしょう。子どもによって成長の早さはちがいます。
     
     私たち低学年の指導者がおさえておかなければならないのは、ヘッドアップや体の向き、バックステップやクロスステップでの動き方、ボールから目を離すタイミングとボールをしっかり見ることの視点のきりかえ(首ふり)をくり返しくり返し伝えていくことだと思います。そうすることで高学年では自然に習慣化され、視野の確保ができ正しい判断が素早くできるように基礎をつくることだと思います。
     
    付け加えるなら、現行の練習法を見直すことも大切だと思います。
    「味方ではなく相手を見てギャップをねらうパスを出せ」と言っても、練習でいつも正面にいる味方を見て対面パスをする練習しかしていないのに試合の時だけ「相手を見ろ」と言っても難しいと思います。よくやっている練習が子どもたちの認知活動に習慣を与えていることを指導者は知っておかないといけません。
     何がいい練習かの答えは何通りもあるでしょうが、試合で見えた課題を練習から解決していこおうとする姿勢が必要だと思います。

     

    1. maty3 より:

      いつもご指導ありがとうございます。

      おっしゃる通り、低学年の子供たちには基本的な動きををくり返しくり返し伝えていくことだと思います。

      練習方法に関しても、子供たちに簡単な刺激のものから、複雑なものへと発展させて判断を伴うプレーが
      できるように工夫していく必要があると思います。

      先日、この動画を見せたあとにパスを正面に出した子供に
      「熊がおったよ」と言うと、すぐに味方と相手とボールの関係に気づいて修正してくれました。

      サッカー以外のツールを使って説明する事も場合によっては子供たちに気づきを与えるきっかけ
      になるなんだな~と思いました。

      これおかもご指導よろしくお願いします!!

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