オフザボール off the ball 基本の動き

サッカーは1個のボールで22人がプレーするスポーツです。1人がボールを触っている時間は90分で1~2分と言われています。   つまり、ほとんどがボールを持ってない時間、オフザボールの状態です。ボールを持ってない時のプレーを習得しなければよい選手にはなれません。   サッカー オフザボール 動き方 初めてサッカーを学び始めた頃は、このオフザボールの理解に非常に苦しみました。 特に子供たちには「先を予測して動く」という課題は非常に難しく、指導するにも技術と知識が必要です。 まだまだ勉強の途中ですが、オフザボールの基本の動きについて簡単にお話します。  

オフザボールの3要素

オフザボールではボールを持っていない選手が、正しい判断をするためには 「見る」→「判断」→「実行」 するというプロセスを繰り返す必要がある。周りをみて確認し、情報を集め判断する、そして次のプレーを決めて実行する。   その判断は時には「動かない」という選択になることもあります。 逆サイドにボールがあるときに、サイドラインのギリギリの位置にポジションをとって動かずにボールを待っているケースがあります。 さぼっているようにも映りますが、このときは相手ディフェンダーがどうしても中央に寄らないといけない、それを逆手にとってポジションを動かないことが有効になることもあります。 オフザボール3要素、サッカー 指導   オフザボールは 「スペースと時間を生み出す動き」 守備側のプレッシャーが強ければ、ボールを持ってから次のプレーの時間が短くなります。 そのため、攻撃側はボールを受けるまでにより効果的な動きをして、自分がプレーするためのスペースと時間を作りだす必要があります。 つまりボールを受けるために準備をすることで、余裕をもってよりよいプレーにつながります。  

オフザボール3つの動き

オフザボール サッカー 指導 ①ボールを受けるための動き(①がマークを外す) ②スペースを作る為の動き(②がDFの背後に回る) ③ケアをする動き(③が安全にパスを受けれる位置に移動する)   複数の選手が異なる目的の動きをすることで、攻撃の選択肢が増え、守備がしづらくなる。 もちろん、最終的な目的は「ゴールを奪う」事であり、そのための目的が異なった動きです。  

ボールを受ける時の姿勢

①首を振る(これを言うと必ず、ムチャクチャに首を振る子がいます・・・) ②半身になる ③ボールが動いているときにもう一度首をふる 次のプレーにつながる広い視野を確保するためにも、ボールと正対しない。守備側は守備の第1選択肢である、インターセプトを狙ってくる。そのためにもマークしている選手との距離も確認する必要がある。 味方からパスがでれば、ボールの軌道は把握できる。ボールを受けるまでにもう一度周りをみるチャンスがある。 ④相手と重ならない位置に動く パスコース オフザボール サッカー 指導 パスを受ける為の鉄則で当たり前のように思いますが、小学校低学年ではここから指導がはじまる感じですね。   ⑤体を開いて角度をつける バックステップ オフザボール サッカー 指導   トラップをするときに角度をつけるメリットは ①マーカーとゴールを同一の視野に入れる マーカーを視野に入れていればボールは奪われ難い、ゴールを視野に入れていれば自然とゴールへ向かうドリブルやパスにつながる。後ろを向いてトラップすると、止める・振り向くの②動作になってしまう ②パスミスをカバーしやすくなる  

相手の視野から消える動き

視野から消える オフザボール サッカー 指導 自分がプレーするためのスペースと時間を作りだす為には、必須の動き。 視野から消える動きはスピードよりも相手との駆け引きが重要です。大切なのはどのタイミングで相手の視野から消えるかです。 マーカーがボールに視線を落とした瞬間、ボールに動きがあった瞬間がボールウォッチャーになったマーカーから剥がれるチャンスです。 裏を取る動きに相手がついてきたら、後ろに戻ってパスを受けて組み立てなおしましょう。  

Make the space

[gallery link="file" columns="2" size="full" ids="258,257"] 団子になるか、ならないかの分かれ目ですね。みんながボールをもらう動きだけをすれば、相手にも読まれてしまいます。   あえて、ボールから離れる動きをする事で味方が自由にボールを受けられるようにする。 自己犠牲の動きですよね、小学校低学年にはなかなか難しい課題です。 でもボールに触りたい!気持ちも重要です、焦らずゆっくりサッカーを学んでもらいましょう。上級生の試合を一緒にみるのもいい勉強でね。  

サポートの動き

サポートの動き オフザボール サッカー 指導 サッカーの基本はゴールへ向かう事ですが、前に向けない時にはボールを保持する(ポゼッション)為に安全に後方へパスコースを作る動きが必要です。 安全なパスコースを作るために、サポートの基本ポジションはボールホルダーの斜め後ろです。 セーフティープレイヤーのもうひとつの役割は、味方がボールを奪われたときにすぐにプレッシャーをかける事です。奪われてもすぐに奪う、奪えなくても相手のパスコースを消して攻撃を遅らせる事ができれば守備の体制を整える事ができます。   オフザボールの基本的な動きをまとめてみました。ボールを持っていない時の動きは非常に大切ですが、なかなか子供たちへの指導は難しいですね。まずは基本的な動きからしっかり学んで、伝えていきましょう!  

おすすめの本

オフザボールについて掘り下げられた書籍です。付属のDVDが頭上から撮影されいるので非常に分かりやすいです。 移動中のバスで子供たちに見せてもいい反応でした。  
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