コーチの役割 コーチの歴史から考える
出典:日本サッカー協会
サッカーのすそ野で活動する、指導者の質の向上、指導の方向性を統一しようという活動です。
公認C級指導者のライセンスを取得して、指導方針を学んでコーチと呼ばれるようになってみて、改めてコーチってなに?ふと根本的な疑問を感じました。
サッカーを教える人?サッカーは未経験だし、サッカーを通じて人との関わりとかを学んで欲しいと思ってるけど、それでもコーチでいいの?
コーチの語源
コーチ=馬車 コーチの語源は馬車からきていると言われています。?????意味が分かりませんよね

「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」
ロジェ・ルメール(前:フランス代表監督)
コーチングの歴史と現在のコーチング
命令服従型
コーチングで最も歴史が古いのが「命令服従型」です。 「○○しておけ!」「○○はするな!」選手は指示に対して「はい!」と従う事しか許されません。 ○○する理由、してはいけない理由は説明されません。 「命令に従わない奴は試合に出さない」など脅しを加えて従わせるのを「暴力型」「恐怖型」とも言います。 命令服従型のコーチングのベースにはコーチ本人の個人的な経験が影響しています。 「自分が子供の時はこうして練習してきた、お前達も同じようにやれ!」 コーチが活躍していた時代には通用する練習や指導方法かもしれませんが、時代を超えて万人に通用する訳がないです。選手1人1人に合わせた指導が必要であり、サッカーの変化・子供たちの変化に合わせて指導は時代とともに変化する必要があるべきです。 この命令服従型の指導方針が少年サッカーに与える1番大きな問題は 幼少期にこの指導方針に慣れてしまうと、命令がないと行動できなくなることです。自分から主体的に考えて行動を起こす事が難しくなってしまいます。 未来へ続く、少年サッカーでは主体性、自分で考えることは非常に重要ですので大きな問題です。 つい最近でも、大会の会場で試合に負けた後に選手の頭を叩いて「もうお前らに何を言っても無駄じゃ!」と言って帰っていった監督を見ました。子供達がその場にしばらく泣きながら座っているのをみて、心から憤りをかんじました。いまだに小学生のチームでもこれが残ってるとうい事が残念です・・ミッション型と提案型
1970年代に入るとコーチのスタイルに変化がはじまります。 ミッション型は「走り込みやれ!」から「前の試合で後半走れなくなってたから、走り込みやろう」という形で練習の理由が開示されます。 この形だと練習の意味が説明されているので、子供達は主体性をもって練習に取り組めます。 ただ、理由は説明されますが子供達からの質問は許されておらず、コーチ→子供への1方通行です。 提案型は選手との対話があります。 「後半で走り負けしないようにする為には、長い距離を走る方法と短いダッシュを繰り返す方法がある。コーチは短いダッシュを繰り返す方法がいいかな?と思うけどどっちの練習がいいかな?」※例え話です。子供たちに走り込みさせた事はないです という形で、子供たちが自分達で決めた練習だと思うと、高いモチベーションでトレーニングトレーニングができます。気付かせ型
提案型が進化して生まれた「気付かせ型」これが現在のところ最新のコーチングだとされています。 試合の中でドリブル突破を試みたがボールを奪われる事が頻繁にあった選手に対して 「ドリブルじゃないだろ!」「周りを見ろ!」最悪なのは「次、ドリブル突破失敗したら試合に出さないよ」と命令服従型(恐怖型)ならこんなコーチングになるでしょう。
参考文献
一流の指導力 日米プロ野球で実践した「潜在力」の引き出し方 (ソフトバンク新書)お父さんだからできる子どもの心のコーチング (PHP文庫) | ||||
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