学習障害と見る力 スポーツの指導者が気をつける事

学習障害とは? 学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、 「聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力」のうち特定のものに著しい困難を示す様々な状態を指すものです。 目や耳の障害、知的な障害、情緒の障害が直接の原因となるものではありません。   学習障害の子供は目から入ってくる情報を処理する事が苦手な事も多く、文章を飛ばして読んだり、難しい図形の問題や漢字を使う事が困難です。 それ以外を除けば、問題なく日常生活を送れる事もあり、算数や国語を習い始める小学生になってから障害に気づく事が多いです。  

同じ物を見ていても捉え方が違うかも?

1d6979ae10151936afb6a5d02910a8a5_s 学習障害の子の中には、目で見た情報を処理する事が苦手な子がいると言いましたが、具体的には 左右、前後、上中下、東西南北、遠い、近い、深い、浅い、横縦、高さ のことばの意味がわかりにくい。 斜めの線に気づかない、図形が理解しにくい、距離感がつかみにくい、など自分と周囲の位置関係の理解が難しい子もいます。   この目で見た空間を判断する能力が欠けていると、スポーツでは大きな影響を受けやすいです。  

スポーツ場面での問題

私はサッカーの指導者なので、例えはサッカーで表現させてください。   球技においては、ボールとの距離、高さ、速さを判断して落下点を予測したり、相手との距離をうまく保ってプレイする必要があったりと見る力は非常に重要です。   例えば、サッカーならパスを1つ出すのでも 「味方の位置」「敵の位置」「パスを出したいスペース」を見て判断し、パスを出す角度、強さを自分で調整しなければなりません。 ドリブルでも、常に自分の目の前のボールではなく、相手選手の位置を確認してどこまで進んで、どの方向に逃げるかを判断しなければなりません。   見る力が劣る子供にとって、この状況判断がめまぐるしく速い展開で変化するスポーツは非常に難しい課題といえると思います。   しかし、スポーツを楽しいと思って積極的に参加できているのなら、その子にとってはよいトレーニングとなる可能性があるのでうまく続けていける環境を整えてあげたいですね。   学習障害と見る力 スポーツ指導における注意点について簡単に書きました。 スポーツに苦手意識を持ってしまう事もある学習障害の子供たち。 「失敗してもOK、チャレンジ、チャレンジ、楽しくやろう」 そんな環境でスポーツを楽しめたら、子供たちの将来の為のよいトレーニングができるかもしれません。 そんな環境づくりをスポーツの指導者として、一緒に頑張りましょう!   参考記事 http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/autism-spectrum http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-171 ↓ブログランキングへの投票ボタンです この記事が気に入ったらどれか1つ押してください。応援お願いします。
にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ にほんブログ村 子育てブログへ
【おすすめの本】 母子家庭で育った長友選手。その子育てについて母の長友りえさんが書かれた本です。難しい話は一切なし、エッセイのような感じでスパッと読み切れます。  ]]>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です