難しく表現する
スポーツの書籍や論文を読むと、運動を非常に難しく表現しています。
例えば、キックの動作
「後方に蹴り足を動かすと、力を抜いたひざ下は太ももの動きに遅れて後方に動きだすが、前方に太ももが急激に動き出した事でひざは屈曲する。前方に動かした太ももが止まると、ムチ打ち動作が始まり、ヒザ下がものすごいスピードで振れ、足の甲のスピードが速まる」
出典:サッカーが上手くなる身体のコーチング
文字で正確に運動を説明しようとすると、どーしてもこのような表現になります。
ある程度、読む側の対象を絞っているので理解する事は可能です。
見よう見まねの子供たち
子供たちに指導する際にはデモンストレーションをしながら、言葉の説明を入れると思います。
「踏み込む足の位置、ミートのポイント、つま先の角度」
子供達は見よう見まねでやってみます。ほとんど先にした説明など無視して……
しかし、失敗を繰り返すうちに修正してくれます。
大切な事は
情報量が多過ぎないこと、キックの動作でも何かに1つに絞って言葉の情報を入れておく事が重要です。
自分の言葉で伝えよう
運動を言葉で表現できるようになればそれは「コツ」を掴んだという事です。
運動を自分のイメージで表現できるようになると言う事が重要で、指導者は子供たちがイメージをし易いような言葉で表現してあげましょう。
表現の種類
比喩表現
「ムチで打つように蹴ってみよう」
「卵をつぶさないようにそっと止める」
擬態語
「ドンッと」「シュパーンと」「フワッと」
リズムの言葉
「1・2・サン!」「トーン・トーン・トーン」「ポーン・ポーン・クル」
こんな言葉を組み合わせて、表現すると分かりやすいかもしれません。
最初に書いた、「キックのムチ打ち動作」なら
「ひざから下の力をダラーんと抜いて、ムチで打つようにシュッ!と振って、当たる瞬間だけドンッと力を入れてみよう」
「
ダラーん、シュッ、ドン!」
こんな感じでしょうか?
「ヒザ下の力を抜いて!素早く振りぬけ!インパクトの瞬間だけ力を入れろ!」よりは子供たちに伝わりやすいと思います。
もちろん、軸足のつま先の方向など正確に言葉で伝えるべき情報もあります、「シュッときてバーン!」「トーントーン、ドンで行け!」
ばっかり言ってたら、
「コーチ意味分からん…」となるので注意してください。
たかが言葉の表現、くだらないと思うかもしれませんが、言葉を変えるだけで子供たちは練習を楽しそうにやってくれますよ。
他にもこんな表現使ってるよと言うのがあれば
「パクる」ので教えてください!
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