先日のニュースを聞いて、親としてサッカーの指導者としてすごく考えなければいけない内容だったので書いてみます。
私的な意見はありますが「中立の立場」で考えます。
サッカーボール裁判
2004年2月、当時小学生だった男性(23歳)が校庭でサッカーをしていた時、男性が蹴ったボールが1.3メートルの門扉を飛び出しました。
丁度そこを通りかかったバイクが、ボールをよけようとして転倒。乗っていた男性(85歳)が骨折をする重傷を負いました。
バイクに乗っていた男性は、骨折後に認知症を発症しおよそ1年半後に肺炎でなくなりました。
その後、遺族側は
親の監督責任があるとして約5,000万円の損害賠償を求めて提訴しました。
一、二審ともボールを蹴った男性の過失、事故と死亡の因果関係を認め。
両親に約1100万円の賠償を命じていました。
両親は上告し、4月9日の最高裁で
「通常は危険ではない行為で起きた事故は、親の監督責任はない」との判決を下し「通常のしつけをしており事故も予想できなかった」と結論付け、遺族側の請求を退けました。
ニュースを聞いて思う事
この訴訟にかかった時間は10年。
この期間、その子はどんな気持ちで大きくなったんだろう?
自分の親が事故で骨折し、認知症になって肺炎で亡くなった。亡くなったきっかけは事故だと思う気持ちも理解できる
校庭でゴールに向かってシュートしたボールが外へ出た、当たり前の遊びで親の監督責任を問われたら「子供はどこで遊べばいいの?」
「通常のしつけ」とはどの程度のしつけなのか?
フェンスが低くないか?ボールが飛びださないような環境は作れなかったか?
いろんな思いが頭をめぐりました。
練習の環境によっては充分に同じ事もあり得る
フェンスが低い、そんなに低いフェンスでなくてもボールは越えて行く事があります。
子供によっては、高いフェンスを見ると越えれるか?と高くボールを蹴る子もいます。
周囲に交通量の多い道路があるような環境で練習をしていれば、同じような事は充分起こり得ます。
私も何度か、チームの子供たちが蹴ったボールが飛び出して怖い思いをした事があります。
指導者、保護者は充分にその危険がある事を理解し、子供たちに指導をしなくてはなりませんね。
今回の判決を、普通の行為なら「
親の監督責任なし」という所だけをクローズアップしない事が重要だと思います。
今回の判例を生かし、このような事があり得ると言う事を子供たちに伝え考えさせる事が「通常のしつけ」なのかな?と考えています。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-171
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/overuse-missuse]]>