指導者になると常に選ぶ側としての悩みがある
試合のメンバー、はたまたチームからトレセンに参加してもらうメンバー、トレセンの指導者として選手を選ぶこともある
週に1度は人を選ぶ作業をしてる、これに関してはいつも悩んでばっかり
将来を考えると選べない
子供のスポーツで考えることはその選手の将来のこと
プロのスポーツ選手を全員が目指してるわけではないけど、より高いレベルで競技を続けられるように、競技志向ではなくてもその子の将来にスポーツがよい影響を与えるように考える
子供は誰でも可能性がある訳で、今できない子も将来はどんな風に変わるかは神のみぞ知るところ
そう考えるとチャンスは均等にあるべきだと思うし、それを奪う権利はないと思う
そう考えてると選べない・・・できるだけ多くの子供たちにチャンスがあるように環境を整える事に必死になるしかない。
でもどうしても選ばないといけない時もある
勝負のかかった試合、トレセンなどはどうしても選ばないといけない時がある。
子供の将来性、可能性を考えて選べと言われても
身体能力に秀でた選手、体は小さいけど技術の高い選手、身体能力は劣るけどクレバーな選手
どの子に将来性があるのか?なんて正直分からない
今、勝てるメンバーを選ぶのか?3年後に勝てるメンバーを選ぶのか?10年後に勝てるメンバーを選ぶのか?
今勝てるメンバーと10年後に勝てるメンバーは同じではないと思う
けど、今勝てるメンバーすら正解はないのに、10年後、20年後に勝てるメンバーなんて見当もつかない。
それぞれのサッカーへの取り組みかたまで含めて考えて考えて選んでるけど、いつもこれでいいのか?間違ってないか?見落としはないか?
そんな不安ばっかり・・・
それでもどーしても選ばないといけない、そんな時には自分の中に基準をしっかり持って選ぶようにしてる。
TIPS
ご存知の方も多いと思いますが、名門アヤックスの選手をスカウトする際の基準「TIPS」
- テクニック(T):主にワンタッチプレーやトラップ技術
- インテリジェンス(I):試合の流れを読む洞察力
- パーソナリティ(P):人格、思いやり
- スピード(S):「100mを何秒で走るか」ではなく、10m程の短い距離のスピード
特にSとPに関しては将来性を左右するのに重要な要素だと考えて、自分なりの判断基準で選手を評価するようにしています。
もちろん、基準があったとしても私のような節穴の目を持った指導者では子供たちの可能性を見極める事なんて到底できませんが・・・
選ばれた、選ばれなかったは本当に選手にとって重要なことだと思います
大げさに聞こえるかもしれませんが、指導者も選んだ、選ばなかったに関しては指導者生命をかけていつも取り組んでいると思います。
お互いの立場があり、難しいことですが常に「なぜ選んだのか?」「なぜ選ばなかったのか?」その答えが明確に言えるように考えて行動しないといけないな
そんな事を考えているここ最近です]]>