場面緘黙症 家では話すけどチームでは話さない子への対応
子供達と接していると、発達の違いを言葉で感じる事がよくあります。
「何となく幼い子と話しているようなイメージがする」
たくさんの子供たちと関わってきた経験のある指導者なら、言葉の発達段階などを理解していなくても感覚的に感じるのではないでしょうか?
子供たちの言葉の発達の差は、場に応じた言葉が使えない、説明が理解できないなどいろんな場面で感じる事があると思います。
指導者が言葉に関して「あれ?」と感じている子供たちは、積極的に指導者と話をしてくれているから気づくのかもしれません。
しかし、チームの中には言葉をほとんど発してくれない子もいませんか?
内弁慶
チームの中で大人しい、あまり喋らない子は何人かいると思います。 チームに来たばかりでまだ打ちとけていない、同級生が少なくて話し相手が少ないなど、言葉が少ないのにもいろんな理由があると思います。 大人しい子のお母さんやお父さんたちに聞くと 「家ではうるさいんですけどね…引っ込み思案で・・・」 そんな感じで家とチームでの差を伝えてくれるかもしれません。 内弁慶、引っ込み思案な「あまり話をしない子」 サッカーのプレーも消極的な場合が多い印象がありますが、なぜでしょう?場面緘黙症とは?
緘黙症(mutism)とは、発声器官に器質的障害がなく、言語の習得にも問題がないにもかかわらず、特定の場面で継続的に発語ができない状態のことを言います。 読み方は「かんもくしょう」です。 家では話ができるにもかかわらず、学校に行くと一日中全くあるいはほとんど話ができず、 しかもそうした状態が何ヶ月や何年といった長期間続くといった例が典型です。 出典:場面緘黙journal場面緘黙の症状が強い場合は トイレに行ったり、給食を食べられなかったり言葉だけでなく、行動ににも影響が出る場合があるそうです。
なぜ特定の場面言葉がでないのか?
特定の場面で長期間にわたり言葉が出ないのはなぜなんでしょう? 詳細な原因はまだ研究段階で分からない事も多いそうですが、言葉を発する事ができない理由には「不安」が影響していると考えられています。 話をすること自体に不安が強いというよりは 自分が話す事を人に聞かれたり、見られたりする事に対する不安で話せないという場合が多いそうです。 話をしなくなると、話をする事でより注目を集めるようになり不安が強くなる、話をしなければ不安にはならない。 そんな循環が生まれ、緘黙が定着してしまう事があります。 「人前で自分の力を発揮する事を抑えてしまう」そんな習慣が身についているのかもしれません。ダイヤの原石が目の前にいるという事
