はじめて指導する立場になった頃、私は新人や学生に非常に厳しく接していました。思い返すとバカじゃないかと思います。
厳しく指導するのは、自分が厳しい指導で育ってきたから同じようにやっている。
そんな風に思っていました、そんな言い訳をしてました。
しかし、時間が経った今思い返してみると「自分に自信がなかった」それが厳しく接していた理由だと思います。
自分に自信がないから、自分に知識がないから「自分で考えろ!」と指導もせず、結果に文句をつける。
教えてもらってないのにできるはずがない、ますます教える側と教わる側の関係は崩れていく。
指導者として最低でした、それに気づくのに5年はかかっています。
やって見せ説いて聞かせてやらせてみ、讃めてやらねば人は動かぬ
有名な言葉なのでみなさんもご存じではないでしょうか?
連合艦隊司令長官 山本五十六氏の言葉です。
みなさんの指導に、この言葉のどこかが抜けているなら改善が必要かもしれません。
昔の私は「やって見せ」「褒めてやらねば」が完全に抜けてました。
やらせてみて失敗を指摘する、そんな指導では誰も育つ訳ないですよね。
子供たちの指導でも
デモンストレーションから始まり、要点(目的)を
短く説明、チャレンジさせる、そしてできたら褒める。この繰り返しが重要です。
もうひとつ大切な事、この言葉のなかの「褒める」は上手くいったプレーを褒めるのではなく、上手くできた事を
一緒に喜ぶという意味だそうです。
一緒に喜ぶ事で、指導者と生徒の関係を深める事が重要だと五十六氏はおっしゃっています。
サッカー未経験の私にはデモンストレーションは課題ですが、上手にできる子供にやってもらうなど工夫いでカバーしたいと思っています。
このブログを読んで頂いている方の7割近くが30~40歳の子育て世代です。
ちょうど社会で指導者とプレーヤーのはざまで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
大人、子供に対して指導をする立場の方は一度この言葉に沿って、自分が人に物を教える時に欠けている事はないか?チェックしてみてください。
「これやっといて」「なんで!できてないの!」
「これ任せるよ」「全然できてないじゃん!できてないならできてないって報告してよ!」
「もう少し考えて動いてよ、やれって言ったことだけじゃなくて!」
こんな言葉が聞かれた時は、教わる側の責任だけでなく指導者も指導方法を振り返る必要があるかもしれません。
「やってみせ」「言って聞かせて」「褒めてやる」をもう一度確認してみましょう。
指導者が変われば、生徒も変わります。指導者との出会いは一生を左右する可能性があります。
偉そうに言ってる私もまだまだ未熟過ぎる指導者です、相手の事を思う、一生懸命な指導者になれるよう一緒に努力しましょう!
[yomereba1]]]>