涙は見せたくなかった…

  過密な日程で選手の怪我を心配しはじめていた矢先 週末の試合で選手が1人怪我をしてしまいました・・・  

こらえた涙

怪我をしたのは大会の1試合目の前半始まってすぐでした。 怪我をした瞬間を私は見ていなかったのですが、すぐに交代していました。   歩くのもやっとの状態の彼を見て、応急処置をして病院へ連れて行くことに 電話で病院の受診の手配をしている間は、「痛いけど、大丈夫」と頑張って笑顔で答えてくれていました。   車に乗せる為に彼をおんぶして駐車場へ向かう途中、坂を下って仲間の姿が見えなくなったところでこらえきれず涙が出始めました。 いつも我慢強いプレーでチームを支えてくれている選手です、みんなの前で泣くことを我慢していたのでしょう。 痛みと悔しさが一気にこみ上げて、それでも歯を食いしばって涙をこらえようとする姿を見て胸が張り裂けそうになりました。  

仲間の涙

翌日の試合はその子が去年から楽しみにしていたリーグ戦 飛び級で出場していた去年はたくさん負けて悔しい思いをした、だから今年は絶対に勝ちたい!と意気込んでいた試合です。 しかし、受診した結果はしばらくは運動ができないと診断されました。   診断の結果を聞いて「あいつの分まで頑張ろう!」と気合をいれて試合に臨む選手たち   グラウンドでウォーミングアップをしていると、彼が松葉杖をついてみんなの応援に来てくれました。 その姿をみつけて駆け寄る選手たち、みんなの「大丈夫?」の声に笑顔で「大丈夫」と答えていた彼でしたが   チームの中でいつも2人で競い合ってきたライバル、一番仲がよい選手が近づいてくると言葉が出なくなりました。 2人はお互いに見つめあって、言葉も交わさずこらえきれず声をあげて泣いていました。   お互いがライバルで競い合ってきたけど、試合の中ではお互いが信頼してプレーしてきた2人 こみ上げる思いがあったのでしょう。  

試合開始!

試合が始まります。 もちろんチームのエースが1人抜けた状態なのでチームとしては大変苦しい状況 しかし、選手たちの闘志はいつも以上に燃えていました。   降り出した雨の中、いつも以上に大きな声でプレーする選手たち 代わりに出場する選手のミスも「大丈夫!」「大丈夫!」と声でフォローする選手たち   相手のファールで得た最初のフリーキック、蹴るのは彼のライバル選手 ゴールから20mぐらい、やや距離がありましたが豪快に蹴り込んだボールは彼の応援の力も借りてそのままゴール!!   「よっしゃぁぁーー!!」の声とともに全員が走り出し、ピッチの外で応援する彼の近くまで走りガッツポーズ!   シュートの勢いで涙は晴れて、全員が笑顔になった瞬間でした。   その後も勢いに乗ったチームは快勝、彼も安心して笑顔で帰ることができました。   自分が目標にしていた試合に出れない悔しい気持ち、仲間の力になれない悔しい気持ち 怪我をしたことは凄く残念ですが、しっかり治してより強くなって戻ってきてくれるでしょう。   「友達が怪我をした」涙が出る程すごく悲しい出来事です、いつも当たり前の存在がいないことがどれほど不安か、子供たちは仲間の大切さしっかりと感じて強くなるチャンスに変えていかないといけません。   これこそ机に座っていては学べない、子供たちにとって大事な大事な経験なんだろう そう考えさせられた1日でした。    ]]>

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