サンフレッチェ広島の育成メソッド コーチングで大切な気付きを与えてくれた本

今日はサッカーのコーチングで大切な気づきを与えてくれた1冊の本を紹介します。 2016年7月に発売された 「サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド」   サンフレッチェ広島の強さの理由が育成年代の事を中心にしっかりと書かれた良書です。 この本を読んでいて自分のコーチングに「はっ!」と気付くことがあったので、自分の心の刻んでおくためにも文章にたいと思いました。  

サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド

「選手の力を100%引き出す育成法」 「私たちの強さには秘密があります!」 そんな魅力的な言葉が書かれた「サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド」 サンフレッチェ広島は巨額な資金を使ってスーパースターを補強するチームではなく、主力選手が他チームに移籍することもよくあります。 (限られたチームにばかり行ってる気もしますが・・・) そんな状況でもクラブW杯2015 世界3位と結果を残しているサンフレッチェ広島。 その強さの秘密は「選手の力を最大限に引き出す」育成型のクラブであるという事です。   そのサンフレッチェ広島の育成メソッドをまとめこの1冊には以下のような内容が書かれています。  

サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド 見出し

★森保一監督スペシャルインタビュー:選手の力を100%引き出す育成法 (育成メソッド6ヶ条/監督が意識している5つの力など) 1)サンフレッチェ広島流! 「チーム作りの基本メソッド」 (基本メソッド/技術&能力の磨き方/アカデミーコンセプトなど) 2)上達のためのヒント満載! 「プレーヤーズインタビュー」 (森﨑和幸/青山敏弘/野津田岳人/茶島雄介/森﨑浩司) 3)ピッチでの強さが身につく! 「選手の自己管理能力の高め方」 (パッシブとアクティブ/セルフチェック/大腿四頭筋ケアなど) 4)サッカー選手としての基礎を作る! 「育成年代のフィジカル」 (様々な走り方と持久力/コーディネーション/上下バランスなど) 5)選手の特長が完全にわかる! 「戦略的スカウティング」 (良い選手を見極めるポイント/選手能力分析チェック表など) 6)試合で圧倒的に強くなる! 「実戦力がUPするトレーニング」 (ウォーミングアップ/技術トレーニング/ポゼッション/ゲーム形式/シュートトレーニング/守備トレーニング/クールダウンなど)   後半部分のトレーニング内容については軽く触れられているので、もう少し写真が豊富な方が分かりやすいかな? トレーニングの部分だけをまとめて1冊にしてもいいのかな? と思いますが、それをふまえても十分に読む価値のある内容です。  

失敗より成功を思わせるコーチング

普段のコーチングでも褒めることを心がけるようにしていますが、どうしても簡単な失敗を指摘するコーチングになってしまっていることが多い私の指導 練習が終わる度に反省し、少しでも指導者として成長をできるようにと日々努力をしていますがなかなかすぐには変われない 子供よりも大人の方が変わって行くのが難しいなと・・・悩む日々です。   サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド」の冒頭の森保監督のインタビュー(P12)に、もしかすると、少しは私の指導が変れるんじゃないか?そう思えるヒントがありました。  

フリーズのコーチング法

「フリーズ」のコーチングとはプレー中に選手の動きを止めて指導をすることです。 選手のプレーを止めずに指導をすることを「シンクロ」と呼びます。   このフリーズのコーチング、私が指導者のライセンスを取った時に教わったのは 選手の動きに改善したい大きなポイントが見つかった時に、選手の動きを止めてデモンストレーション(見本)を交えながら選手に分かりやすく説明する。 フリーズの指導はできるだけ最小限にして選手のプレーの流れを止めないようにも心がける。 そう教わりました。 選手の動きをよくするためには、問題となる所を指摘し次からその失敗がなくなるように選手に理解してもらう、何もおかしなところはないように思います。 しかし、森保監督はフリーズのコーチングに関してこんな風に離されています。  
よくトレーニングでプレーの最中に止めて指摘しますが、ミスが起きた時にプレーを止めて改善を促すような、失敗を題材にした方法ではなく 上手くいったときにプレーを止めて、成功を題材にするなどのコーチングをしています

引用:サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド

  上手くいった時はシンクロのコーチングで褒めることは意識してやれていたと思いますが、今まで上手くいった時にプレーを止めたことはないと思います。 頭の中で上手くいった時のフリーズのコーチングをイメージしてみても、子供たちの笑顔が浮かんできます。 フリーズさせた瞬間の子供たちの「しまった・・・」という顔 この森保監督の考え方で子供たちと接すれば、見なくて済みそうです。   目の前で失敗が起こった時、それをどうしても指摘したくなる。 繰り返すされる失敗は止めて、子供たちに強く意識してもらうことで改善できると思っていましたが、逆転の発想で子供たちの指導にチャレンジしてみようと思います。   以上、「サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド」を紹介してきました。 この本の中で私のもっとも大きな気付きは 「フリーズの指導に対する考え方」でしたが、その他にもなるほどと思わせることが沢山書かれているおすすめの1冊です。   ]]>

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