このところトレセンに試合とバタバタと忙しい毎日を送っていますが、先週末の試合は結果は残念でしたが収穫はたくさんありました。
あと1歩、また届かなかった経験
週末は地元CUP戦の予選、上位3チームが次の大会に進出できる試合でした。
朝から気合の入るスタッフと子供たち、そして保護者のみなさん
早速、組み合わせ抽選、No.1若手コーチが引いたクジの結果は・・・・・・!!!!!
全員の口が空いたままふさがらないぐらいの恐ろしいクジを引いてくれました・・・
それでも頑張る子供たちと、自分のクジ運を試合で取り戻そうとする若いコーチ(笑)
私は別の会場で低学年のトレーニングをしていたのですが、速報の連絡にビックリ・・・
強豪2チームといい勝負をしてくれたみたいで無事予選リーグを通過
PKは心臓の負担が大きすぎる
低学年の練習を切り上げて現場に向かうと、決勝トーナメントが始まってました。
久々に子供たちの試合をベンチの外の保護者席からの観戦
声も出せない、采配もできない、ただ子供たちに「頑張れ!」と祈ることしかできないこの状況「子供のサッカーの観戦も楽じゃないな・・・」と感じながら
試合は0-0のままPK戦へ
決めては決められ、止めては止められの連続で3人制のPKでキッカーは10人を超える長い長い緊迫状態
もうあと3人続けば、心臓がもげるんじゃないか?そんな感覚でしたが、なんとか緊張を乗り越えた子供たちが最後は勝利を掴んでくれました。
あと1つ勝てば3位以内が確定
勢いに乗る子供たち、しかし試合は両チーム決定的な場面がありましたが得点が奪えず、またもPK戦へ
「いけるか?俺の心臓?」そんな不安を抱きながら見守ったPKでしたが
残念ながら敗戦・・・・
負けたのはPKを外した自分の責任と結果を背負い込んでしまう子供たち
悔しくて悔しくて涙する子供たち・・・
「PKになったのはお前が最後まで守ってくれたから」そんな言葉もなかなか受け入れられる状況ではありませんでした。
気持ちを切り替える間もなく3位決定戦、強豪相手に走り続けた子供たちの足がピタッと止まってしまいました。
目の前のボールに「行かなければ」という表情、でも足が動かない
これ以上ないほど、最後まで子供たちは頑張りましたが結果は敗れてしまいました・・・
先日の下の学年の試合と同じ、4チーム残った決定戦で唯一勝ち残ることができなかった子供たちと指導者
この悔しい気持ちが人を育てる事は分かっていますが、子供たちの表情を見ていると勝たせてやりたかった・・・そんな後悔の気持ちでいっぱいでした。
沈黙の侍
今までどんな試合でも冷静で最後まで諦めずにボールを追いかけ続けたキャプテン
負けて悔しい気持ちはあっても、それを表情に出さず、言葉は少ないけれど態度でチームをまとめてくれている選手
この日も私の前で涙は見せませんでしたが、後日、保護者の方が私に教えてくれました。
「もう足が動かなかった、でも俺がもう少し、最後までボールを追いかけていれば点は取られなかった・・・・」
そう言って、帰りの車の中で涙を流したそうです
私の目からみれば、キャプテンとしての責任感を果たし最後まで誰よりも諦めずにボールを追いかけていました。
足が止まる、最後の最後まで言葉ではなく戦う姿勢でチームを鼓舞し続けた小さな侍
この経験を生かして、またさらに強く逞しくなってくれると思います。
負けて悔しい気持ちでいっぱいですが、それぞれの子ども達にとって大きな成長を与えてくれた1日、また次に向かってコツコツと頑張ろうと思います。
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