何日か前の出来事ですが
「いつのまにこんな兄ちゃんになった?」と感心した出来事がありました。
手を離すその瞬間
夕方の低学年の練習での出来事
3人兄弟の1番長男の彼は真ん中の弟が練習しているグラウンドで、一番下の弟の面倒を見てました。
いつもならグラウンドの周りで虫を捕まえたりしてる1番下の弟が、珍しくピッチの近くでボールを蹴っていたので
私がビブスを取って来て「中に入ってもいいよ」と渡しました。
いつもあまりサッカーをやりたがらない子なので、飛んで逃げていくかと思ったのですが
近くに長男の彼がいたので「一緒ならやる」と言って、手をつないでピッチに入って行きました。
しばらく手を引いて彼がボールの方へ弟を誘導しながら走らせていましたが、
その子が自分から兄の手を引いてボールに向かおうとした瞬間
彼はスッと手を放しピッチの外へ出ました。
ボールを奪えなくて振り返った時には兄ちゃんはピッチの外へ、弟は兄ちゃんの方を向いて助けを求めましたが、笑顔で見つめているだけでした。
その後は短い時間でしたがまた走り出し、ボールを追いかけることができていました。
大人でも難しい課題
手を引いてピッチに入ってるようではダメだ!と叱る人もいるでしょう
もっと走りなさい!と強く手を引く人もいるでしょう
いつまでも手を離さない人もいるでしょう
手を引いて導いて、その子が自分で動き出したタイミングで手を離す
そしてその後は笑顔で見守ってあげる。
彼は将来きっといいお父さんになるだろう、彼こそ誰かを導くような仕事に就いてくれればいいのになと、選手の成長に感動した1日でした。
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