明日はいよいよJリーグチャンピオンシップの第2戦です。
第1戦目、劇的な逆転勝利を収めたサンフレッチェ広島。
守備の連携のミスから失点するも、その後もサンフレッチェ広島の形を崩さず最後まで守り、攻めきった勝利。
優勝がかかった大事な1戦でミスからの失点、我がチームなら下を向いて、焦って次の失点を呼び込んでいるだろうな…と考えながら見てました。
私のサッカーの先生も、あの試合をみてメールで「自分達の形をしっかり作る事が大切」と教えてくれました。
本当にそうですよ…「自分達の形・ぶれない考えの柱」大切です。
勝ちたい気持ちが抑えきれなかった
そんな試合で気になったプレーが1つ。
後半41分、広島MF清水航平選手と大阪DFオ・ジェソク選手の競り合い、判定は清水選手のファール(イエローカード)だったのですが、
その直後、怒りをコントロールできなかったオ・ジェソク選手が清水選手を押し倒してしまいレッドカード。
広島に1-1と追いつかれた直後に、今野選手のシュートで逆転し流れはガンバにあったように見えましたが、このレッドカードが一気に流れを広島に呼びこみました。
アディショナルタイムも含めて残り時間は10分足らず、流れを掴んだ広島は短い時間で2点を取って劇的な逆転勝利。
ガンバ大阪としても、悔やんでも悔やみきれない敗戦になったのではないでしょうか?
キレたら負け
レッドカードは10人になって不利になる、次の試合も出場できない。
そんな事はもちろん冷静であれば分かっているはず。
オ・ジェソク選手も「勝ちたい」気持ちが全面に出て、感情がコントロールできなかったんでしょう。
怒りはパワーの源になりますが、それは自分で怒りをコントロールできてこその話。
小学生にも衝動性をコントロールできない子はたくさんいます。
ファールをされてキレるだけでなく、自分のプレーが思うようにできなかっただけでも怒って止めてしまったり。
心のコントロールができず、自分から大事なものから離れていってしまう、そんな淋しい場面は小学生の指導をしていれば必ずあります。
キレたらどうする?
キレた子どもに「キレるな!」と言っても、何の効果もないのは経験からご存知じゃないでしょうか?
耳に入らないどころか、より怒りを助長させてしまう事もあります。
「なんでそんな事で?」と思うかもしれませんが、お互いにキレてしまっては収集がつかなくなるので、大人が気持ちをコントロールする事からはじめましょう。
何度もあるから難しいけど…
キレてしまう子どもの多くは完ぺきを求めています。
100点か0点、成功か失敗
なので自分のプレーが上手くいかないと0点になってしまう、そのプレーを邪魔されると「失敗させられた」そんな感情が強くなるんだと思います。
その根底には「上手くやりたい、勝ちたい」気持ちがあることは認めてあげてください。
オ・ジェソク選手も優秀な選手です、あの状況はボールを奪って次に繋げるイメージまでできていたのでしょう。
それをファールで邪魔された、だからどーしても許せなかった。
ガンバ大阪の中で一番「勝ちたい」気持ちが強かったのかもしれません。
70点をよしとする心
すべてが上手く行く事なんてないのですから、失敗もあってもいいのです。
だけどなかなかそれが許せない。
怒りを次に引きずって周りにぶちまけて、まだ80点あるのに自分から60点、40点と評価を下げるような行動になってしまいます。
評価を下げて行くのは自分自身なのですが、「僕は本当はこんなもんじゃない」「周りが悪いから僕は上手くできないんだ」そんな考えに発展する事もあります。
この考え方では自分に満足ができず、将来的に反社会的な考え方を生む可能性もあるかもしれません。
自分の失敗、仲間の失敗、相手の失敗を3つ許す気持ちを持てば70点が取れるんですが、それを理解するようにトレーニングするには時間がかかります。
キレる度に一緒に考えて、寄り添って、それでもなかなか変わらない。
諦めた頃に少し変わってくれる、そんな覚悟で接して行かないと変わらないかもしれません。
周りから見れば「キレて、偉そうに味方に文句を言う」「うざい」そんな風に見えるかもしれませんが
本人は100点を取りたい!もっと上手くやりたい、なのにできない!腹が立つ!
→「また、キレてしまった・・・」そんな悪循環で悩んでる可能性もある事を忘れないでください。
キレる子への特効薬はありません。
勝ちたい気持ちは否定せず、その行動だけをどう変えて行くのか?
寄り添って少しづつ変えていくしかないのでしょう、指導者、親が
「あいつはキレるからダメだ…」そうならず、諦めずその子に付き合って欲しいなと思っています。
参考記事
スポーツで感情をコントロールするをテーマにした番組です
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-3623
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-3623
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/homerukijunn
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