スポーツの理解を深める為に、その競技を見る事はすごく重要です。
いくら足が早くても、いくら技術が上手くなっても試合の場面で有効にその能力を発揮しなければ意味がありません。
その為には「いつ?どこで?何をするのか?」その判断が必要。
自分の能力を、技術をいつどんな場面で発揮するのかを学ぶ為には、その競技を見て学ぶ事が重要です。
スポーツを見る子と見ない子の差
スポーツを見るのは子供にとって難しい課です。
ましてや自分のプレーと照らし合わせて、考えて見る事ができる子は珍しいでしょう。
チームの子供たちにサッカーをテレビで見るか?聞くと
1~2割の子が海外のサッカーを含めてよく見る
3~5割の子がJリーグ、日本代表の試合なら見る
半分以上の子が、たまに見るけど全部は見たことない |
そんな結果でした。
チームの子供達をスタジアムに連れて行っても、サッカーを見ずに遊んでいる子が半分ぐらいいます。
無理やり見せても効果はないのですが、できれば見て欲しいなぁ…と思います。
1~2割の子が海外のサッカーを含めてよく見る
と言いましたが、この1~2割の子供たちはどの年代でもチームの中心選手です。
サッカーを見ている時間?それはプレーにも大きく影響するんだと思います。
スポーツを見るとどうして上手くなるのか?
当然ですが、サッカーを見る事でサッカーの理解が深まります。
サッカーの見かたはいろいろありますが、どんな形でもとにかく見る事が重要です。
スポーツを見るという事は、子供たちの脳に多くの刺激を与えてくれます。
モノマネ細胞(ミラーニューロン)
ミラーニューロン(Mirror neuron)は18年前にイタリア人が発見した脳細胞です。
他人の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように
“鏡”のような反応をする。
他人がしている事を我が事のように共感する能力を司ると言われています。ことから名付けられた脳細胞です。
参考:
引用:Wiki pedia
例えば、テレビで笑っている人を見ると、自分の脳の笑う領域も活性化され楽しい気分になる。
サッカーをテレビで見ると、選手と同じように運動領域の脳が活性されます。
体を動かしていないだけで、頭の中は選手と同じようにプレーをしてる。
サッカーの経験がある人なら選手がボールを受け取った姿勢を見るだけで、次はパスなのか?シュートなのか?いくつもの選択肢を頭の中で同じように描いています。
それはミラーニューロンが活性して脳の中では選手と同じ動きをしているからです。
意外なプレーに思わず「おぉ~!」と声が出てしまう事がありますよね?
これは自分がマネできないプレーではミラーニューロンは活動しないので、脳の中で予測と大きく違う事に驚きの声です。
ミラーニューロンは
聴覚でも反応することが分かっています。
「ポーン」「トン」「ボーン」「ドン!」
ボールを蹴った音によっても、ボールの蹴り方をイメージしています。
これにより、選手は音で速さや変化を予測することができます。
つまり、ミラーニューロンのおかげで、見たり、聞いたりするだけでも私たちの頭の中では選手と同じようにサッカーをしているという訳です。
デモンストレーションの重要性
ミラーニューロンは
技能の習得にも重要です。
サッカーの練習をするとき、メッシのドリブルを真似てみる。
新しい技術の学習はまねから始まります。
マネをするためには、見ることが必要です。つまり、新しい技術を指導するにはデモンストレーションが非常に重要なんです。
「やってみせ、言ってきかせて、やらせてみる、褒めてやらねば人はう動かじ」
海軍大将 山本 五十六氏の名言です、新しい事をするためには、まずやって見せる事が重要。
よきリーダーはミラーニューロンの事を知らなくても、見せる事が重要と言う事に経験から気付いていたんでしょうね。
サプライズをしたくなる理由
ミラーニューロンで人がサプライズをしたくなる理由も説明できます。
人間というのは、自分が何かをして成功したり、何かを得た時に一番嬉しいと思っている人が多いですが、それは間違い。
実は私たちは、
他人が喜んでくれた時が一番嬉しい。
これは脳科学的に証明されていて、他人の『笑顔』が見られた時、喜びを感じる神経(ミラーニューロン)が最も興奮して喜びを感じます。
つまり、サプライズは誰かを喜ばせたいというより、喜んでいる顔をみて自分も幸せな気分になりたいとい思いもあるという事ですね。
最後は話が少しずれましたが、スポーツを見るということはスポーツ脳を鍛えるのに最高の自主練習だといえると思います。
見る環境を整えよう
サッカーや野球でも最近は海外のプレーを簡単に見る事ができるようになりました。
BSだけでもメジャーリーグ、ブンデスリーグなど日本人選手が所属するチームの試合は視聴する事ができます。
スカパーに加入していなくても、とりあえず
BS・110°CSアンテナつけておけばNHK BSの海外サッカーとスカパーの月1回の無料放送(毎月第1日曜日)だけでも、かなりスポーツを見れる環境に変わります。
スカパーでは小学生の野球やサッカーの世界大会を放送していたり、高校生(ユース)の試合やブラインドサッカーなどの障害者スポーツまで放送されるので面白いです。
※BS・110°CSアンテナは集合住宅に住んでいた頃は自分でつけました。
スカパーとWOWOWの比較
もっとサッカーをテレビで楽しみたい!
そんな時にはスカパーやWOWOWなどの有料放送で見る事ができます。
スカパーにするか?WOWOWにするか?
この決め手は
メッシやネイマール、C・ロナウドが活躍する
リーガエスパニョーラが見たいかどうか?です。
リーガの試合はWOWOWが独占放送をしています。
なのでリーガだけが見たい場合はWOWOWがおすすめ。
その他の欧州サッカーが見たいなら
スカパーの欧州サッカーパック
Jリーグも見たいなら
スカパーの欧州&Jリーグセットがおすすめです。
全てみたいならスカパー+WOWOWですが、すべて見ようと思うと月額8,000円程度費用がかかります…
以上、自主練習としてスポーツを見る事の重要性についてお話してきました。
見る子は言われなくても見る、見ない子はどんなに環境が整っていてもなかなか見ない。
これが現実です。
無理やり見せても難しい、結局はそのスポーツにどれだけ興味を持っているか、それだけそのスポーツが好きかという事だと思います。
野球が好き、サッカーが好き、テニスが好き、子供がそのスポーツを好きとという気持ちを育てられるようにサポートしていきたいですね。
参考記事
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/post-113
http://kimamana.sakura.ne.jp/WP/bench-miru]]>
見る事が大事。これ、サッカーだけでも、スポーツだけの事でもないですよね。何事においても、他人がやる事を見ている、というのは物凄く大事な事だと思います。そこから学ぶものって物凄く多い。見る事が楽しめる、てのが何をするにしてもまずは初めの、そして一番大事な要素なのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、見る事は大切です。
ただボーっと見てるだけでも、意味があると思います。
見る、やってみる、見る、変えてみる
こんな繰り返しが、何事も上達させてくれるんだと思います。
ただ、子供たちは見る事が苦手な子もいるので興味を持たせるのが大切だと感じています。
あと、見る時の距離も大切です。
できるだけ、近くで息づかいが感じる程に近くで見る。
それもポイントだと思ってます。
これからも、ご意見いろいろとお願いします!!