私のチームは現時点で練習は「実力」、試合は「均等」で対応しています。
この分け方が正しいとは言いません、正直悩んでいます。
分けてみて感じたメリットとデメリットを整理して,みなさんの意見を聞いてみたいと思い記事にしました。
グループに分ける基準
私のチームは6年生~3年生までが同じ時間に練習をします。
ピッチを3つ作って3グループに分けて練習しています。
①6~5年生のグループ16名程度
②4,3年生のグループ 20名程度
③4,3年生、入団して間もない子のグループ 10名程度
②と③のグループはサッカーの技術によって分けられています。
グループに分ける基準は
「
ボールに関わる時間の差」です。②のグループに入ってボールを触れない、どこに動いていいか分からない場合は③のグループで練習をしてもらっています。
同じ練習時間でより多くボールに触れ、サッカーを経験する時間を多く持ってもらいたいと言うのが理由です。
クラス分けをするメリット
【練習 実力で分ける】
やはり技術がまだ未熟な子にとってボールを触る機会が増え、ドリブル、パス、シュートなど成功体験が増える、
グループの技術力を統一する事で練習の内容を調整しやすい、
上手くできていない子に時間をかけられる事が最大のメリットだと思います。
もう一つは、「自分も②で練習したい」とい目標が身近にできると言う事です。
具体的な話をすると
②で練習していた子のボールタッチが少ないので③の練習に参加させた。
指導者にとっては「その子にとってよりよい環境を」と思ってクラスを変える訳ですが、子供たちにとっては
「落とされた」という感覚になります。
「もう一度②で練習したい!」その気持ちが自主練習をするきっかけになる事もあります。
実際に②→③にグループを変更した子の保護者から
「最近、学校から帰って宿題が終わったら、ボールを必死で蹴ってる」そんな話を聞きました。
ボールの蹴り方も少しですが変わってきています、「くやしい」その気持ちが努力へ繋がったのでしょう。もう少し続けて、結果が出せる環境を作ってあげられるように工夫して見て行くつもりです。
【試合 均等に分ける】
幸い私のチームはU10カテゴリーの人数が多く、チームを2つに分けて試合に参加する事ができます。
試合の時はチームの力が
均等になるように分けて試合に参加します。
均等に分ける事によって、試合の中で子供達は上手に動ける選手から指示を受けて動きを修正していきます。
監督やコーチから出される指示よりも、よく聞いて自分の動きを変えようとしてくれます。上手に動ける子にとっても、自分以外の動きを「考える」ことになるのでよい経験です。
均等に分ける事によって、
試合に来たすべての子供達を参加させることが容易になります。
クラス訳のデメリット
【練習 実力分け】
やはり、子供達そして保護者は実力で分けられている事に敏感に反応します。
「上のチーム」「下のチーム」という上下関係の考え方になります、当然だと思います。
子供たちが「あいつは下手だからあっち」「僕はどーせ下手だから」
保護者から「うちの子は何年もやっても下手くそ組、サッカー続ける意味があるのかしら」「うちの子はチームの足をひっぱっとるんじゃないか?」
残念ながら実力で分けるとすぐにそんな話が聞こえてきます。
③のチームにいる子の中には意欲を失ってしまう子も中にはいます。
②と③のはざまにいる子の保護者は「なぜうちの子が?」そんな考えにもなって関係がギクシャクすることもあると思います。
しかし練習を均等分けすれば、ボールに関われない子供が増えます。
上手にできる子とできない子の差がどんどんと離れていく原因になります。それを理解して、子供の成長を焦らず待ってくれればよいのですが……なかなか難しいですよね。
【試合 均等分けのデメリット】
やはり、チームの力が2つに分かれるので勝てない事も多くなります。上手な子をまとめてチームにすれば、より質の高いサッカーをしてくれます。
「勝ちたい」という気持ちが強い子供、保護者には我慢が必要です。
選んで出せば勝てるのに……
その気持ちが、上手くできない子供達に向かって攻撃的な言葉になることもあるので注意が必要です。
クラス分けについて感じたこと書きました。
スポーツなので、
実力の差は必ずあります。
「ボールに関わる時間を増やす」という意味では実力に分けるのがよいと思います。
しかし、実力で分ける事の障害は指導者の考え方、子供、保護者の捉え方です。
サッカーの技術がすべてという環境を作ってしまうようであれば、ボールに関わる時間を「0」にしてしまう可能性もあるかもしれません。
大切な事は「小学生のサッカーに何を求めるか?」その柱が定まっている事。
サッカーを通じて子供達が成長すること、実力で分けて「人を見下す」均等に分けて「頑張れない」、一生懸命に楽しくサッカーができない環境なら工夫が必要かもしれません。
最後にまとまりのない事を書きましたが、やっぱりこれは難しい問題。
皆さんのチームでの対応や実際にあったトラブルなど聞かせて頂けると嬉しいです。
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指導に関する大きなテーマに踏み切ってるなと感心します。
うちではまったくの逆の発想で練習と試合を考えています。
練習の環境は同じく3~6年が同じ日に練習しています。約40名。各学年平均10名です。
練習は4つのグループに分けています。実力ではなく学年です。
実力で分けていたらいわゆる下で練習している子は伸びないし、いずれはやめることになると思います。
練習でボールに触れる回数を意識されているように読み取ってしまいましたが、対人プレイの練習を重視すれば実力差があるほうが得ることも多いと考えます。ボールに触れない、ボールをすぐ失うという経験を練習でしっかり味わうべきです。そこを基本としてときどき学年間で移動させることもしながら個人の意欲も配慮したほうがいいと思います。
ゲーム形式の練習ではお客様的な状況にならないようにしたいので3vs3以上の人数でのミニゲームはあまりやりません。チームの中でお客様にならないようなルール設定もします。
試合では練習の様子からできるだけベストのメンバーをそろえ、試合数や試合相手のレベル、試合状況を考えながら全員出場するようにします。出場する時間は異なりますが…。
本当に「勝ちたい」という気持ちを子どもや親は我慢しなければならないのでしょうか?
「選んで出せば勝てるのに…」とても気になる言い回しです。
上達の原動力は努力と自信だと思います。
勝つことだけが大事だとは思いませんが、あえて負けるなんてあるのでしょうか?
Stanley様、いつもコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、負けから学ぶ事はたくさんありますが「あえて負ける」はないと思います。
スポーツだけでなく、勉強でもなんでも個人の能力に差はあります。その差を感じて、ポジティブに受け止めて努力に繋げて欲しいと思います。
ここで書いたいわゆる「下のグループ」には、サッカーの技術だけでない差もある事を考慮しています。
10人程度で、感情や集中をうまくコントロールしなが練習をしてもらう必要があると感じています。
このグループ分けも、いつ変わるか分かりません。
もう少しの、「いずれ辞めることのないよう」、子供たちと上を目指して頑張ってみたいと思っています。
まとまりのない答えですみません、それぐらい悩んでます…
ポーランド在住ですが、現在の息子のチームと同じ状況です。
練習の時時々息子の学年の子が,学年下のグループで練習していることあります。
Maty3さんのご説明で、それが理にかなったものだと知ることができました。
試合は今のところ全員参加です。
チーム内で実力の差があっても、いいゲームはできると思います。
はじめてのコメントありがとございます。
まず、何より息子さん以外のチームの子供達の事まで気にかけられている事が素晴らしいとおもいます。
私の考えが理にかなっているかは分かりませんが、
「たくさんボールを触って」「たくさん成功」して欲しいですね。
チーム内に実力差があると、子供達はそれを感じて動きを変えてくれたりするので、感心させられ見ていて楽しいですよね。
ポーランドの子供たちのフットボールの現状、日本との違いすごく知りたいです。
これからもよろしくお願いいします!